3.兼好法師は女性の敵?
最後はこちら。107段です。兼好法師は、こんなことを言っています。
「女の本質は歪んでいる。自分中心で、道理を説いても分かろうとせず、ぺらぺらとしゃべる。近寄りたくない」
強烈ですね。兼好法師の女性嫌いは有名です。まったく偏見と言っていいほどの激しさがあります。とはいえ、女性の魅力にクラっとする、といったことを言ってみたりと、その心情は複雑。
女性観というところから、徒然草を読むのも面白いかもしれません。
徒然草に通底しているものは、仏教的な無常観
著者・兼好法師の特異なキャラクターは、徒然草をひとつのエンターテインメント作品に仕立てました。しかし、作品を通して読むと、やはり伝わってくるのが仏教的な無常観です。そして、無常だからこそ「今を一生懸命に生きよう」と兼好法師は語りかけます。
徒然草は、色々な読み方ができる作品です。現代社会の人生訓として読むのもよし、兼好法師のキャラクターを愛でながら読むのもよし…ぜひ自分だけの新しい読み方を発見してみてください!
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