三国時代・三国志中国の歴史

今さら聞けない「三国志のあらすじ」を5分で解説!登場人物・名言も知っておこう

「白眉」

「白眉」馬謖は5人兄弟で、5人とも大変優秀だったと言われます。中でも優秀だったのは長男の馬良(ばりょう)で、この人は若い頃から眉毛に白い毛が混じっているのが特徴でした。そこで、「数あるものの中で、特に優れたもの」のことを「白眉(はくび)」と呼ぶようになったのです。「近代絵画の白眉」などという表現は新聞などでもよく見かけますが、「三国志」が元になっていた言葉だったんですね。

「死せる孔明、生ける仲達を走らす」

「死せる孔明、生ける仲達を走らす」孔明は五丈原の戦いの途中で死んでしまいます。そこで大将を失った蜀軍は戦場から撤退するのですが、司馬懿が率いる魏の軍勢が追撃をかけようとしました。すると蜀軍はすぐさま引き返し、反撃の構えを見せます。これを見て司馬懿は、「これは孔明の策略に違いない」と考え、罠にはまる前に退却しました。実はこれこそが孔明が死ぬ前に言い残した策で、司馬懿がビビって退却したために蜀軍は安全に撤退することができたというわけです。この故事から、生きている頃の威光によって死後も人々を恐れさせることを「死せる孔明、生ける仲達を走らす」と言います。

「苦肉の策」

「苦肉の策」という言葉は今でもよく使われますが、赤壁の戦いのところでご紹介した黄蓋のムチ打ちのエピソードから生まれたものです。本来の意味は「自分の身を苦しめてまで相手をだますこと」で、そこから転じて「苦しまぎれに考えた策」という意味にもなりました。

さらに奥深い「三国志」の世界へ!

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ここまで読んでいただいた方には、ぜひもっと奥深い「三国志」の世界を知ってもらいたいと思います。定番の吉川英治「三国志」や横山光輝「三国志」は長編ですが、一度読みだしたら止まらない面白さです。また、その他にも読みやすい「三国志」の小説や漫画、映画などの作品がありますので、ぜひチェックしてみてください。

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