平成日本の歴史

今思うと「平成」はどんな時代だった?分野ごとにわかりやすく解説

平成5年〜平成10年【若者の意識が変わり始めてきた頃】

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平成3年ごろにバブルが崩壊すると日本では空前の好景気から一転空前の不景気に突入していくことになりました。その結果若者の意識は大きく変わっていくようになり、ファッションと流行は大きく変化を迎えていくことになります。

安室奈美恵に憧れた若者たち

1990年代はJPOPが全盛期を迎えていた頃で誰の家にも誰かのCDが置いてあるのが普通でした。現在では携帯で全てができるのですが、昔はレンタルビデオ屋に借りにいったりするのが主流だったのですよ。

そんな最中若者の憧れとなったのが安室奈美恵。カリスマとして名を馳せた彼に少しでも近づこうとミニスカートに厚底ブーツ、眉はバブルの太眉とは一転して細眉が主流となり、日焼けした小麦色の肌を重要視するなど若者のファッションが大きく変わったのもこの時期からです。

しかし、政情不安なのかどうなのかは知りませんが、この頃から若者による風紀は乱れることとなり、いわゆる山姥メイクやコギャルなどになる人たちが続出。今では懐かしい思い出ですが、昔は心配する人も多かったのも事実です。

情報の変化

ファッションが変革期を迎えている頃、情報機器も大きな変化を遂げようとしていました。

まず、1995年にマイクロソフトからWindows95が発売。これによってこれまで高嶺の花であったパソコンが多くの家庭に浸透していくことに。さらには携帯電話も小型化していくようになり、昨日も地道にアップ。

さらには。1994年末ンに『週刊少年ジャンプ』が653万部の歴代最高部数を達成。少年誌の最盛期を築き上げたり、音楽業界でも宇多田ヒカルの『First Love』が日本国外を含めると990万枚以上を出荷し日本のアルバム歴代チャート1位に輝くなど、JPOPの最盛期を迎えたのもこの頃です。

平成10年〜平成15年【変わりゆく社会】

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平成10年も過ぎると日本ではいわゆる格差が広まっていくようになり、様々な不安が募っていくこととなります。

地球が終わる!?ノストラダムスの大予言

今でこそ迷信は若干ではありますが否定されていますが、昔となると本当に信じられていたこともありました。その代表例となっているのが1999年のノストラダムスの大予言。

このノストラダムスの大予言には1999年に恐怖の大王がやってきて地球が滅亡するという内容。今だったら単なる迷信で終わりますが、昔はこれを間に受け止めた人も大勢いました。

日本が徐々に停滞しているこんな時だからこそこの予言が信じられるきっかけとなったのでしょうかね。

格差社会の増加

平成も中盤に差し掛かっていくことになると日本ではいわゆる格差社会の様相を呈していくようになります。日本の行政改革が進んでいくうちに昭和時代のセオリーでもあった一億総中流の時代は終わりを迎え終身雇用の原則が崩れ始めていったのもこの頃。

就職もままならずフリーターなどといった定時の仕事につかないいわゆる非常勤の人が増え始めました。一応外需景気にて景気は取り戻しつつあったのですが、外需であることが仇となってしまい、あまり実感のない景気回復となり、持つものと持たざるものの格差がどんどん広がっていくこととなります。

その結果、派遣労働者などがあまり給料がもらえないという実態が見え始めていき、いわゆる社会不安が高まっていき、低所得者が増加していく結果を招いてしまったのです。

平成15年〜平成20年【サブカルの変化】

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平成中盤になってくるとインターネットのサービスが充実し始めていき、インターネットを介して様々な主張を行えるようになっていきました。それが様々な分野で変革をもたらし日本人の意識すらも変えてしまうこととなるのです。

日本の不安とネットでの暴走

派遣労働者などが増加したことで雇用に不安を持つようになった平成15年以降。人々がよりどころにし始めたのがインターネットの掲示板。いわゆる2ちゃんねるでした。

2ちゃんねるでは匿名という強みを生かして本来であれば言えないであろう主義主張を述べることができる手軽さが人々の心を引きつけインターネットで主な活動を行う人が増え始めていくことになります。

しかし、匿名であるが故にトラブルもしばしば起こることに。例えばありもしないことをあるようにいうデマ活動や、インターネットを通じて犯行予告を行う愉快犯などが出現していくようになります。インターネットの匿名性や手軽さなどがその不安の鬱憤ばらしとなることもしばしばあり、インターネット犯罪が起こり始めていくことになるのもこの頃からでした。

オタク文化の発展

インターネットの発展とともににわかに一般化したものとしてオタク文化がありました。

オタク文化そのものは昭和時代から存在していましたが、インターネットが手頃になり始めた2000年代以降から急速にその勢いを伸ばし始め今では日本のサブカルチャーとして世界に認知されているほどになっています。

それに乗じてメイドカフェやフィギュアといった元々はごく一部しか知られていなかったものも一般化していくようになり、深夜アニメなどが盛んに話題に取り上げられるようになるなど、アニメ分野の一般化が進み、さらにはアイドルもAKB48といったいわゆる秋葉系アイドルが人気を博していくようになりました。

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