ヨーロッパの歴史

絶対的な力を持っていた教皇が幽閉された「アナーニ事件」を元予備校講師が解説

アナーニ事件は教皇権の没落を象徴する出来事となった

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ボニファティウス8世が幽閉されたアナーニ事件は、教皇権の衰退を象徴する出来事となりました。100年近く前のインノケンティウス3世や、200年以上前のカノッサの屈辱の時は王権を屈服させた教皇の力も、ボニファティウス8世の時には色あせていたのです。教会権力に打ち勝った各国の王権は、絶対王政への道を歩み始めました。

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