古墳時代日本の歴史

日本が誇る世界遺産「大仙陵古墳(仁徳天皇陵)」を歴史系ライターがわかりやすく解説

履中天皇陵

Kamiishizu Misanzai Kofun zenkei-2.JPG
Saigen Jiro投稿者自身による作品, CC0, リンクによる

仁徳天皇陵とは大仙公園を挟んで隣接しており、歩いてもたいした時間は掛からない場所にあります。日本で3番目に大きい古墳で、履中天皇を埋葬した前方後円墳だとされていますね。別名「ミサンザイ古墳」とも。

江戸時代の記録では、後円部の中央に大きなくぼみがあったといわれていることから、すでに盗掘を受けている可能性があります。

同じく拝所があって、そこから陵墓に拝礼するようにしましょう。

【御廟山古墳】と【いたすけ古墳】

Itasuke Kofun zenkei.JPG
Saigen Jiro投稿者自身による作品, CC0, リンクによる

大仙陵古墳のすぐ東側にあるのが御廟山古墳で、その隣にあるのがいたすけ古墳です。大仙陵古墳や履中天皇陵に比べれば小さいですが、水堀に囲まれた屈指の大きさを誇る前方後円墳となっています。

いずれの古墳も住宅街の真ん中にありますが、いたすけ古墳の場合、かつて造成して住宅地にしようという計画があったそうなのですが、市民の保護活動の甲斐あって、現在は国の史跡に指定されていますね。しかし工事途中だったために木が伐採され、半分ほどが禿げ山となっていますね。

大仙陵古墳を上空から確認してみよう!

image by PIXTA / 8342504

あまりに巨大すぎるがゆえに、地上から見た大仙陵古墳は、ただの小山にしか見えません。そのためせっかく観光客がやって来てもインパクトに欠けるという問題があります。地元自治体としても頭を悩ますところなのですが、実は上空からその姿を確認できるという方法があるのです。それはいったいどういうことなのか?では、その方法をご紹介していきましょう。

堺市役所の最上階から眺める

堺市役所は本館と高層館に分かれていますが、高層館の最上階21階にある展望ロビーから大仙陵古墳を眺めることができます。

さすがに真上からではありませんし、前方後円墳特有の鍵穴状の姿は確認できませんが、その巨大さを感じることが出来るでしょう。また景色以外にも展示資料やパネルも常設されていますから、非常にわかりやすいのではないでしょうか。

入場時間は9時~21時で年中無休。ボランティアガイドさんがいらっしゃることもあります。場所は南海電鉄高野線堺東駅からすぐです。

ヘリコプターに乗って真上から眺めてみよう

大仙陵古墳の真上からその全容を体感できる方法もあります。それはヘリコプターをチャーターして上空を飛ぶことですね。

大阪市此花区舞洲に本社を構える【小川航空】では、いくつかある観光コースのうちの一つに百舌鳥古市古墳群コースを設定されています。舞洲ヘリポートから古墳群までは飛行時間にして約20分。大阪市内のダウンタウンやUSJを巡り、大阪の街並みを眺めながら飛ぶのも良いものですよね。

そして空から眺める大仙陵古墳と履中天皇のコラボは圧巻です。おそらく一生の思い出として残るのではないでしょうか。

料金はデイクルーズ65,000円(税抜き)となっており、最大3名まで貸し切れるので、家族や友人同士で楽しむのが良いでしょう。

ヘリポートまでは自家用車でも行けますが、近隣の駅から無料送迎車も出ていますので利用したいところですね。

【運航会社】小川航空株式会社

【所在地】大阪府大阪市此花区北港緑地2丁目1-1

【TEL】06-4804-1333

セスナ機に乗って真上から眺めてみよう

大阪府八尾市の八尾空港から飛び立つセスナ機を利用する方法もあります。【第一航空】ではセスナ機とヘリコプターによる遊覧飛行を行っており、「百舌鳥・古市古墳巡り」というコースを設定されていますね。

こちらのセスナ機も最大で3名の貸切りができますから、仲の良い人たちで利用するのがうってつけ。また、同じコースでも標準コース(18分)たっぷりコース(22分)が選べますから、じっくりと古墳の姿を眺めていたい方には、たっぷりコースがおすすめ。

八尾空港から大仙陵古墳までは距離も比較的近いため、ものの5分ほどで到着します。料金は標準コースが29,988円(税抜き)、たっぷりコースが36,652円(税抜き)となっていますので、思ったよりリーズナブルかも知れません。

大仙陵古墳を眺めるには昼間がおすすめですがネット予約はしていません。昼間遊覧飛行の予約は2~3日前から電話で申し込まなければなりません。

【運航会社】第一航空株式会社

【所在地】大阪府八尾市空港2丁目12番地(八尾空港内)

【TEL】072-923-8095

次のページを読む
1 2 3 4
Share:
明石則実