平安時代日本の歴史鎌倉時代

栄西が開いた「臨済宗」を元予備校講師がわかりやすく解説

著名な臨済宗の名僧たち

鎌倉時代以来、長い歴史を持つ臨済宗は多くの名僧たちを輩出しました。最も知名度が高い僧侶の一人が室町時代の臨済宗大徳寺派の一休宗純でしょう。

アニメ「一休さん」のモデルであり、型破りなスタイルで知られた一休は天皇の御落胤との説もあります。一休は詩や狂歌、書画などにふける風狂の生活を送りました。

江戸時代、臨済宗の教えを中興したとされるのが白隠慧鶴。各地をめぐって臨済宗の教えを広める傍ら、数多くの書画・絵像を残しました。臨済宗の核ともいえる公案を見直したことでも知られますね。

戦国時代に甲斐の恵林寺の住職となった快川紹喜は信長の甲斐征伐で恵林寺を焼かれた際、燃え盛る山門の上で「心頭滅却すれば火も自ら涼し」と言い放ったと伝えられます。

日本に喫茶の習慣を持ち込んだ栄西

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日本に臨済宗を持ち込んだ栄西は、茶を飲む習慣も日本にもたらしました。茶そのものは奈良時代に日本に持ち込まれていましたが、喫茶の習慣はなく、薬として用いられていました。栄西は「茶は養生の仙薬なり」として、喫茶の習慣を広めます。心を研ぎ澄ませ、己と向き合う禅宗と、リラックスするための茶というのは相性が良かったのかもしれませんね。

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