地租改正は戦後の所得税制改正で改められたが、逆に今は危機が来ている
image by iStockphoto
産業革命が進むまでは、農業は国力を支える大切な産業であり、地租改正は、その農業分野の効率化を考える上で1つの大きなきっかけになりました。しかし、地租による税金は結局農業の拡大にはつながらなかったのです。それは地価を固定的なものとしてしまい、結果的には江戸時代と変わらなかったためでした。
そのため、第二次世界大戦後には現在のような累進課税中心の税制に改められたのです。しかし、それでも、農家の離農は続いており、食料安保という新たな問題、過去を上回る危機が生じるようになっています。