「天理教」が教える、人が助け合って生きていく陽気ぐらしの理念とは?
天理高校野球部は、全員が天理教信者なの?
素朴な疑問なのですが、天理高校野球部の部員たちは全員が天理教に入信しているのでしょうか?毎年、中学や出身地を見ても、地元の奈良や大阪を中心に選手を集めているようですし、当然のこと野球の上手い子たちをスカウトしていることでしょう。
実は親御さんが天理教信者だという選手が2~3割ほどいて、他の甲子園を目指す有望選手たちは、天理高校へ入学すると入信が義務付けられます。
練習の際には、現在も存命とされている教祖【中山みき】のいる拝殿のほうへ向かって、午後2時きっかりに拝礼するのです。こうして選手たちは、事あるごとに教えに触れることによって精神を落ち着かせ、甲子園という大舞台を目指していくのですね。
いかにも奈良県らしいといえるのですが、昔から同じ宗教系の学校である智弁学園とライバル関係にあり、毎年のように優勝候補となっていますね。
天理市民のほとんどが天理教信者というのはホント?
天理市の人口は、近年は約7万人程度で推移しているそう。では、この中で天理教信者の方の割合はどのくらいなのでしょうか?
具体的な数値の発表はありませんが、おおむね半分程度なのでは?といわれています。若い方があまり関心を持たないため、天理教を含む宗教自体の信者数が減少傾向にありますし、天理市にしても1995年頃をピークに人口が減りつつありますね。
また近鉄天理駅は奈良駅や西大寺駅からも近く、十分に大阪への通勤圏内にありますから、マンションや戸建てを購入して転入されてきた方も多いのでしょう。
ただ、天理教本部の近隣にはやはり信者の数も多く、いかにも宗教都市のような雰囲気が強いですね。
天理教だけではない、天理市の魅力
宗教名がそのまま市名にもなっている天理市。非常に宗教色が強い地域ではあるものの、実は歴史的魅力も色濃い場所なのです。黒塚古墳周辺は日本有数の古墳地帯だとされていて、箸墓古墳などもありますし、龍王山城は中世最大の山城。長岳寺には日本最古の楼門などもありますね。ぜひ機会があれば行ってみることをおすすめします。