室町時代戦国時代日本の歴史

日本銀の最大産出地「石見銀山」って?歴史や見どころをわかりやすく解説

今も残る採掘坑跡、「大久保間歩」

石見銀山には坑道を意味する間歩が1,000か所以上あります。その中で現在、見学できる間歩は大久保間歩龍源寺間歩の二つ。そのうち、大久保間歩は石見銀山最大の間歩です。4月から11月にかけて、週末や土日祝日限定で大久保間歩の一般公開ツアーが実施されています。

石見銀山センターをバスで出発し付近の駐車場まで移動。駐車場から350m歩くと大久保間歩とつながっている金生坑に到着します。この坑道は残念ながら非公開。金生坑から山道を移動すること200m。大久保間歩の入り口に到着します。

大久保間歩は採掘当時の状況をそのまま残している貴重な遺跡。一番の見どころは巨大な空間である「福石場」ですね。大久保間歩を堪能したのち、徒歩で駐車場まで帰ります。山道を通るので、足元には十分注意が必要ですよ。

黄金だけじゃない。銀の国ジパングを支えた石見銀山

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かつて、日本は黄金の国と呼ばれるほど金が多く産出した国でした。金の影に隠れていますが、銀の産出量も世界有数。それを支えたのが石見銀山でした。ある意味、金よりも大きな影響を世界に与えた石見銀山は、周辺の山や森を破壊することなく、持続可能な環境を維持しながら銀の採掘をつづけた点が評価され、世界遺産となります。現代、とても重要視される持続可能な開発の先進的な事例だったのですね。

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