安土桃山時代日本の歴史

謎多き伏見城の真実に迫る!【伏見城から移された建築物もご紹介】

福山城伏見櫓【伏見城松の丸の三重櫓】広島県福山市

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By ペ有家音 – 自身で撮影, CC 表示-継承 3.0, Link

福島家が改易された後、備後国へ転封してきたのが徳川譜代の水野家でした。1622年、福山城が完成。城内の伏見櫓は、伏見城松の丸にあった三重櫓を移築したもので、国の重要文化財となっています。通常は非公開ですが、一年に一度だけ11/3の文化の日だけ特別公開されていますね。

先ほどの明石城の坤櫓といい、福山城の伏見櫓といい、大身の譜代大名が伏見城の建物を受け継いでいるあたり、譜代ならではの特別待遇だといって良いでしょう。

同じ城内にある月見櫓も、元々は伏見城の遺構でしたが、現在は復元櫓が建っていて、貸会場や宴会場として使われています。

伏見は楽しめるスポットがいっぱい!

image by PIXTA / 41694011

かつては伏見城があり、多くの武士や町人たちで栄えた伏見ですが、城がなくなっても交通や流通の要地であることに変わりはありませんでした。伏見稲荷大社をはじめ、今でも有名酒造メーカーの酒蔵が軒を連ねていて、酒蔵めぐりもできますし、舟遊びもできます。また、幕末の鳥羽伏見の戦いがあった場所でもあるので、史跡もたくさんありますね。ふと古い建物を見ると、その時の弾痕が残ってたりとか、驚かされることも多いですし。京都市街の喧騒を離れて、こういった伏見のような場所を巡るのも楽しみの一つかも知れませんね。

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明石則実