室町時代戦国時代日本の歴史

「元の木阿弥」の由来は?元となった筒井家とその誕生秘話を解説!

頑固一徹

自分の意思を変えずに最後まで無理やり押し通そうとする人のことを『頑固一徹』なんて言ったりするのですが、実はこのことわざはとある戦国武将が元となっていました。

戦国時代の美濃国に稲葉一鉄というすごい頑固な人がいて、その人は魔王と恐れられていた信長に対してもズバズバ物言いできたそうです。

その逸話からか、いつのまにか自分の意思を押し通そうとする人のことを頑固一徹なんて言うようになったのでした。

敵に塩を送る

上杉謙信と武田信玄のエピソードの一つにもなっており、ライバルを助けたりすることにも使われているであろう『敵に塩を送る』。

この当時、甲斐の虎と恐れられていた武田信玄が治めている甲斐と信濃は周りに海が面しておらず、人体に必ず必要な塩が全く取れない環境にありました。

さらに、武田信玄は川中島の戦いの以降、駿河国を治めていた今川家との関係が悪化していき重要な交易品であった塩が止められ、全然入ってこないという状態に陥ってしまいます。

しかし、これを助けたのが上杉謙信。謙信は越後の塩を武田家の領地に送る行為を行い、それが転じて敵に塩を送るということわざが生まれました。

天王山

勝負を決める大一番のことを『天王山』と呼んだりしますが、これは本能寺の変で信長を討った明智光秀と羽柴秀吉が争った山崎の戦いが由来。

山崎の地は天王山という山が近くにそびえ立っており、そこを抑えれば有利に戦況を進められることができるという要所中の要所でした。

その地を羽柴秀吉が占領したおかげで山崎の戦いに勝利し、最終的には天下人となったことから勝負の大一番のことを天王山と呼んだしするようになりました。

いろんなエピソードがことわざを作る

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元の木阿弥もそうですが、今回戦国時代に生まれたことわざはいろいろなエピソードや逸話によって生まれたものでした。

いろいろな大名が群雄割拠していた戦国時代だからこそこのような人生のためになることわざが誕生したのでしょうね。

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