豆知識・雑学

食べ物雑学・豆知識七連発!ポン酢の「ポン」とは?「パン」は英語じゃない?

#7 パンは英語ではなくポルトガル語が由来

「ポンとは何?」で始まった今回の記事、締めくくりの雑学は「パン」についてです。

皆さんは「パン」が何語か、考えたことありますか?食パンやコッペパンでお馴染みの、あの「パン」とは?日本語ではないことは想像がつきますが、何語なのでしょうか。

パンは英語で「bread(ブレッド)」ですよね。ハンバーガー用の丸いパンのことを「bun(バン)」と呼ぶのでこれがパンの語源かと思われることもありますが、実はそうではないのです。

日本の「パン」よいう名称は、ポルトガル語の「pao」に由来していると考えられています。

今から400年以上も昔のこと、大航海時代の波に乗って、数多くのヨーロッパの船がアフリカやインド、アジア、アメリカ大陸へ向けて大海原へと漕ぎ出していました。中でもポルトガルは新天地を求めるとともにキリスト教の布教に力を入れており、日本にもたびたび上陸を果たしています。パンはポルトガル人たちによって、キリスト教や鉄砲とともに日本に伝わってきたものなのです。

「pao」はラテン語の「panis(パニス)」に由来する単語。さらにさかのぼると、「pains」は「pasco(パスコ)」という「食べ物を与える」という意味の古い言葉につながっています。もともとは食物全般のことを指していましたが、後々、生活の中心・主食となるものだけ独立して「panis」と呼ぶようになったようです。

フランス語の「pain」、スペイン語の「pan」も、ラテン語の「panis」に由来すると考えられています。

「ポン」は「ポン」でしょ!面白くて奥が深い食べ物雑学の世界

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食べ物の雑学、面白いですね。人間にとって食べ物は日々の生活や生命の維持に欠かせないもの。身近な食べ物でも意外と知らないことが多いものだと改めて感じさせられました。特に、食べ物の名前の由来や命名の理由には意外性の高いものが多く、大変興味深かったです。これから50年・100年後の人類はいったいどんな名前の食べ物を食べているのか……食卓に並ぶご飯やおかずを眺めながら、ふとそんなことを考えてしまいました。

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