幕末を熱く語れ!「維新の十傑」とは?
大勢の人々がそれぞれの志を貫いて活躍した明治維新。坂本龍馬の例ではありませんが「明治に入ってからも活躍した人はほかにもいるだろう!」という声が上がってもおかしくはありません。
実際、前述の『維新元勲十傑論』には、タイトルが示しているとおり、三傑ならぬ「十傑」として10人の名前が挙げられています。
著書の中では十傑を挙げた理由を「徳川幕府倒幕に尽力し、明治維新を実現させたこと」「新政府のために力を尽くし貢献した人」であると説明。そのため、坂本龍馬、高杉晋作、幕臣側であった勝海舟の名前もありません。
繰り返しになりますが、これは明治政府が決めたことでも、国民投票をしたわけでもなく、あくまで当時刊行された書籍の中で語られているものです。今現在、様々な情報や研究をもとに改めて考えてみれば「維新の〇傑」の見方もいろいろ変わってくるのかもしれません。
ただ、それでも、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の3人の功績はゆるぎないもの。そして、多くの人が「維新〇傑」と語り継いでいるということは、それだけ明治維新が大きな出来事であった、ということなのでしょう。
十傑として挙げられた10人は以下の通りです。
<維新十傑として挙げられた10人>
・岩倉具視(公家)
・西郷隆盛(薩摩藩・維新の三傑)
・大久保利通(薩摩藩・維新の三傑)
・小松帯刀(薩摩藩)
・木戸孝允(長州藩・維新の三傑)
・広沢真臣(長州藩)
・大村益次郎(長州藩)
・前原一誠(長州藩)
・江藤新平(肥前藩)
・横井小楠(肥後藩)
やっぱりカッコいい!近代日本の礎を築いた「維新三傑」たち
人気のある幕末の志士として「坂本龍馬」の名前を挙げる人は多いと思いますが、活躍した年月の長さや、明治に入ってからの功績や名声、人気などを総合すると、この3人は妥当なのかなと思いました。それに、わざわざ「三傑」として選ぶなら、後々の人々が「えっ!?もっとすごい奴おるやろ!」と物議を醸すくらいのほうがよいのかもしれません。私も「自分が選ぶ維新三傑」と題して、こっそり3人選んでみたくなりました。