古墳時代後期の代表的な古墳(2)吉見百穴
吉見百穴(よしみひゃっけつ・よしみひゃくあな)は埼玉県比企郡にある、古墳時代後期の横穴墓群の遺跡です。
荒々しい岩山に空いた無数の穴。確認されているだけでも200以上もの穴があけられており、国内最大規模の横穴古墳。6世紀から7世紀にかけて造られたもので、おそらくは集合墳墓として利用されていたものと考えられています。
発見当初は横穴式住居ではないかとも言われていましたが、現在では横穴墓群の遺跡として管理・保全。その景観から「埼玉のカッパドキア」と呼ばれ、観光名所にもなっています。また、一部の横穴の中にヒカリゴケという珍しいコケが自生していることでも有名。関東でヒカリゴケを見ることができるスポットは数少ないのだそうです。
緑豊かで散策にもおすすめ!古代の息吹を感じられる古墳へGo!
日本全国にたくさんあるとは思っていましたが、16万近い古墳が点在していると知って驚きました。改めて身近なものなのだということを実感。自分が住む地域にもいくつか古墳があることも知ることができました。地域で保全されている古墳の周囲は静かで緑豊か。眺めているだけで古代の息吹を感じることができます。人の在り方、暮らし方を考えるうえで、改めて注目されているという古墳時代。地元に残る古墳に足を運んで、何かを感じ取ってきたいと思っています。