日本の国旗について知ろう!「日の丸」とはどんな意味?
日本の国旗はどんな旗?
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日本の国旗は、1999年(平成11年)8月13日に公布・即日施行された「国旗及び国歌に関する法律」という法の中で定められています。一般的に「日の丸」と呼ばれている日本国旗ですが、正式名称は「日章旗」です。「日章」とは太陽をかたどったしるしのことを指します。
デザインは白地に紅色の日章を中心に配置した大変シンプルなもの。縦横比は2:3、日章の直径は縦の5分の3で中心が旗の中心にくるのが正式な形です。上下と左右が対称であり、掲揚した時に風でたなびいても崩れず美しく見えるというのは国旗として非常に優れたデザインと言えます。
「日の丸」にはどんな意味がある?
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日章旗の赤い丸は、日の出の太陽を象徴したものです。太陽がモチーフになっているのは、日本人が古代から太陽を信仰してきたことに由来していると考えられています。例えば、日本神話に登場する最高神の天照大神は太陽神と知られていますし、聖徳太子が遣隋使を派遣した時に託した文書で、倭国王を「日出処の天子」称していたことも有名です。
一方、白色は神聖と純潔を意味します。また紅白の組合わせは伝統的に縁起の良いもの、めでたいものとされてきました。紅白の水引、紅白饅頭、紅白の幕など、現在の私たちの身の回りでもよく見かける組合わせですよね。つまり日の丸は、日本人にとって大切な太陽や日の出をおめでたい色の組合せを使って表した旗なのです。
いつから使われるようになった?
By This pair of six-panel screens depicting the city of Edo (Tokyo) and its suburbs and the accomplishments of Tokugawa Iemitsu (the third shogun) provides rare historical material for the early Edo period. There are several theories regarding the date of their creation. Each screen measures 162.5 x 366.0 cm. – http://www.rekihaku.ac.jp/e_gallery/edozu/index.html, パブリック・ドメイン, Link
日の丸の旗の歴史は長く、飛鳥時代にはすでに原型となるものが使われていたようです。797年に完成した歴史書『続日本紀』の中には、文武天皇が701年(大宝元年)正月の飾りとして太陽をモチーフにした旗を掲げたと記されています。しかしこの頃の旗は黄色や金色を用いることも多く、必ずしも紅白ではありませんでした。
紅白の日の丸の由来については諸説ありますが、有力なのは源平合戦の結果に影響を受けたというもの。平安時代末期、「赤地金丸」を使用した平家と「白地赤丸」を使用した源氏が勢力争いを繰り広げた結果、平氏が滅亡し源氏が政権を握ったため「白地赤丸」の旗が受け継がれていったというものです。
江戸時代になると「白地赤丸」は一般的な意匠として普及し、徳川幕府の公用旗としても使用されるようになります。その後、明治に入り新政府も国旗を日の丸にすることを決定しますが、商船用と海軍用で規格が違ったため、長らく2つの規格が存在していました。正式に法律で定められたのが1999年と近年なのはそういった経緯も影響しています。
国旗の他にもある!日本の旗
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日本の旗としては、日章旗の他に天皇旗や旭日旗がありますが、どんな旗かイメージが湧きますか?天皇旗は、紅地に天皇および皇室を表す金色の「十六八重表菊」が描かれた旗です。一般の人が掲揚することは稀ですが、天皇陛下が公務で移動される際に、車に掲げられているのを見たことはあるかもしれませんね。皇族の旗としては、他に皇后旗、親王旗、上皇旗もあります。
旭日旗は、白地に放射状に光線を放つ日の丸が赤で描かれた旗。旭日旗は海軍旗として採用されていた経緯もあり、軍国主義と結び付けてイメージされることもありますが、めでたさを表す朝日を図案化した意匠は、古くから日本で使われてきたものです。現代では陸上・海上自衛隊旗として使用されている他、民間でも大漁、出産、節句など「ハレ」の場で用いられています。
日本国旗に似た海外の国旗
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海外の国旗には日本の国旗に似たものがあります。そのひとつがバングラデシュの国旗。緑の地に赤い円が描かれたデザインで、緑は国土の豊かな自然を、赤い円は昇りゆく太陽を表しています。赤はまた、独立戦争で流された血を表したものでもあるそう。同じように見えるデザインでもやはりその国の持つ歴史によって意味合いが異なるものですね。
もうひとつ日本の国旗に似ていると言われるのがパラオの国旗です。パラオの国旗は、明るい青に黄色い円が描かれたデザインで、青は海や他国からの独立を、黄色は満月を表していると言われます。こちらも太平洋上に浮かぶ島国ならではの意味合いがある旗です。
バングラデシュとパラオはどちらも親日的として知られている国、その上国旗が似ているとはとても親近感がわいてしまいます。バングラデシュやパラオの方とお話しする機会があれば話題にしてみるのも良さそうですね。
国旗を大切する気持ちを忘れずに
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筆者が子どもの頃は、祝日になると軒先に国旗を掲げる家庭が多かったと記憶しています。現在ではそのような習慣も薄れてきたように感じますが、国旗を大切にする気持ちは忘れたくないものですね。長い歴史と伝統を持つ日本国旗を、これからも大切に次の世代へと受け継いでいきましょう。