三国時代・三国志中国の歴史

無為自然という生き方。『老子』の名言6選を紹介します!

#5 幸、不幸は表裏一体!「禍(わざわい)は福の倚(よ)る所、福は禍の伏す所。」

ものごとには何事にも裏表があるものです。悪いことの裏には良いことがあり、良いことの裏には悪いことがある。幸せな時間と、苦しい時間はしばしば交互にやってきます。これをもとにした四字熟語が、「禍福倚伏(かふくいふく)」です。

幸せの裏の苦しさ、ということでマイナスなイメージの言葉にとらえてしまうこともできますが、逆に考えればプラスな言葉にもなります。幸せな時にはそれに驕らず、不幸せな時にはいつか報われることを信じて、「自然」に生きていけるのが良いのかもしれません。

#6 自分のことだけでなく、後に残される人のことも考える!「功遂げ身退くは天の道なり。」

何か大きい功績を残す、というのは素晴らしいことです。しかしその功績にしがみついて、いつまでも身を引かないと、後の世代が育っていかないなんてことも起こり得ます。自らの役割を果たしたら、いさぎよくその場を去る。それが「天の道」であると『老子』では述べられているのです。

もちろん限界までがんばる、というのもそれはそれで立派なことだと思います。『老子』の言葉は考え方の一つ。「これが私の最大限だ」と思ったら、後進の指導に力を入れてみるのもいいかもしれませんね。

今後の生活に『老子』の言葉を活かしましょう

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老子は紀元前の人ですから、これらの言葉は2000年以上の昔に編みだされたもの。しかし決して古さを感じさせることなく、私たちの胸に響く言葉ばかりです。『老子』の名言を参考にして、日々の生活を豊かにしてみてくださいね。少し意識するだけで、見える世界が変わることもあるかもしれません。

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