ジャンヌ・ダルクをもとにした文学作品
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ジャンヌ・ダルクを描いた有名作家を歴史的に追っていくと、まず『ハムレット』や『ロミオとジュリエット』で知られるイングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアが挙がります。ただし、歴史劇『ヘンリー六世』の第一部で登場するジャンヌは、敵国の魔女として邪悪性が強調されていました。
18世紀のフランスの文人・哲学者ヴォルテール『オルレアンの乙女』がジャンヌを戯画的に描き、18-19世紀ドイツの詩人・劇作家のフリードリヒ・シラーは歴史劇『オルレアンの乙女』の中で隣国フランスの歴史上の少女を評価しました。
『トム・ソーヤの冒険』等で知られる小説家マーク・トウェインの『ジャンヌ・ダルクについての個人的回想』は、英雄としてのジャンヌを描かれた作品です。
最後に、世界のジャンヌ文学の最前線にあると言える作品を紹介します。フランスの戦後小説家ミシェル・トゥルニエの『聖女ジャンヌと悪魔ジル』では、ジャンヌの戦友だった青年貴族ジル・ド・レに焦点を当てており、ジルは猟奇的殺人犯として処刑され、童話作家シャルル・ペローの「青ひげ」のモデルとされていますが、彼の中でジャンヌの存在がいかに大きかったのかを描き出されました。
国や時代によって、様々な見方になるのは面白いところだと思います。もし気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
ジャンヌ・ダルクをもとにした映画
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文学作品では少し難しい本をご紹介しましたので、映画はTSUTAYAなどでも手に取りやすいものをご紹介します。
『ジャンヌ・ダルク』(原題: The Messenger: The Story of Joan of Arc)は、1999年に公開されたフランス・アメリカ合作の伝記映画。リュック・ベンソン監督、ミラ・ジョボビッチ主演で、ジャンヌ・ダルクの誕生から処刑までを描いた歴史映画です。
出典:Wikipedia
なかなか重いシーンもありますが、事実に基づいて客観的に描かれていると思います。若かりしミラ・ジョボビッチを見ることもできるので、ぜひご覧になってはいかがでしょうか?
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Amazonで見るジャンヌ・ダルクは今もなお人々に勇気を与え続ける
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私はジャンヌ・ダルクの熱烈なファンなのですが、この記事をきっかけに少しでもジャンヌ・ダルクについてもっと知りたい!と思った方がいれば嬉しい限りです。当時のフランスでは田舎の農民が大きく生活圏をはみ出して移動することはほとんどなかったと言われています。自分を信じて過酷な社会を生き抜いたジャンヌには大きな勇気をもらいました。
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