豆知識・雑学

【ポテチに独身者に…】こんな変わった税金があるの?世界の面白い税金あれこれ

アメリカの光るおもちゃ税

これはアメリカの一部、ウエストバージニア州で施行されている地方税の一種で、人を驚かせる花火や激しく光るおもちゃ、そして銃のおもちゃなどに掛けられている税金です。

元々は銃の規制や、銃を使った犯罪抑止が目的で導入された税金という一面もあり、ウエストバージニア州は全米でも銃を使った犯罪率が最も減った州となりました。

そういった意味では、まさに効果てきめんだったわけですね。

何かを買ったわけでもないのに税金が掛かるの?【個人にかかる税金】

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やはり世界は広い!ということで、今度は「別に何かを買ったわけでもない。」「何もしていない」のに掛かってしまう変わった税金をご紹介しましょう。

ブルガリアの独身税

この独身税、現在は廃止されて存在しませんが、1989年まではれっきとした税制でした。当時のブルガリアは慢性的な少子化で労働力不足に苦しんでいたのです。となると少子化対策よりも先に、若い男女に何が何でも結婚してもらわなくちゃいけない。そして子供を産んでもらわなくちゃいけない。という思いから施行されたようですね。

実際には未婚男女だけでなく、未亡人や子供のいない夫婦にも課された税金なので、一概に独身税だとは言えないのですが、年収の5~10%が徴収されたといいますから金額的負担はさぞかし大きかったことでしょう。

一般的にはブルガリアの独身税が有名なのですが、現実には旧ソ連をはじめとする東欧諸国で広く施行されており、「共産主義=労働力の確保=産めよ増やせよ」のイデオロギーの影響が大だったのかも知れませんね。そして東欧諸国の民主化と共に独身税は姿を消していくのでした。

ドイツの介護保険料

日本国民が負担している介護保険料。年々上昇してけっこうな負担になりつつあるのですが、財源の内訳は保険料50%、国税が50%と半々になっています。しかしドイツの場合は事情がちょっと違うようで、財源全てが介護保険料で賄われているとのこと。

ということは、さぞかしドイツ国民の保険料負担も大きいのかと思いきや、本当のところはそれほどでもないらしいのですね。

実はドイツでは、23歳以上で「子供がいる人」「子供がいない人」とで同じ分だけ保険料を支払うのはおかしい。という違憲判決があり、「子供のいない人」のみ保険料率が引き上げられたのです。もしこれが日本にも適用されたら、いったいどうなることでしょうね。

過去にはこんな税金もあった?【歴史上のトンデモ税事情】

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世界の歴史をひも解けば、時の権力者の気分や事情によって、様々な税金が国民に課されたことがありました。現代から見れば、あっと驚くような税金も?そんなトンデモな税金をみていきましょう。

フランス王国が国民に課した塩税

人間の生活に不可欠なモノに対して、権力者が独占的に専売するというのはいつの時代でもあること。フランスの場合はでした。ガベルとも呼ばれ、元々は戦争のための戦費を臨時的にまかなうための税金のはずでしたが、それがだんだんと恒常的となり、王族にとっての旨味のある収入源となっていきました。

パリなどの大都市においては「大塩税区」と呼ばれた地域があり、そこでは家族一人あたりにまで購入するべき塩の分量が決められており、それに従って庶民は義務的に購入させられていたのです。

低所得層になればなるほど経済的負担は重くのしかかり、人々の不満は鬱積していきました。一説には塩税がフランス革命の遠因の一つだったとまで言われています。

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明石則実