日本の歴史

5分でわかる「仏教」!基本や日本の宗派をわかりやすくざっくり解説

日本ではお墓参りなどの供養や京都や東京などの寺院を観光地として参拝したりするなど仏教が非常に密接に関わっていますよね。でもその仏教とは一体どんな宗教なのかや何が目的なのかを知らなければ意味がありませんよ。そこで今回は仏教の基礎やエピソード・歴史、そして日本における仏教の宗派について解説しようと思います。

仏教とはどんな宗教なのか?

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仏教は前7世紀ごろインドのにゴータマ・シッダールタ(仏陀・釈迦)によって誕生した宗教で、今では世界第5位の信者数を誇る宗教です。

宗教にはいろんな目指すところがありますが、では仏教は何を目指しているのかというと『仏になること』を目指しています。これがキリスト教やイスラム教との決定的な違いで、キリスト教やイスラム教は『神や神が言ったことなどを信じて天国に行くこと』を目指しているのです。

釈迦いわく「生きることは苦に満ちている。だから苦しいのは当たり前なんだ」(一切皆苦)と言って、さらに死んだら生前の行いや心の状態などによって六道(天道・人道・餓鬼道・畜生道・修羅道・地獄道)でまた生き返って永遠にぐるぐる回るとされているのです。(輪廻転生)。なんだかけったいなことですよね?そこで釈迦はさとりを開くことによってこの輪廻転生から解脱(抜け出すこと)し、さらに苦しみから解放されるといいました。

仏教の様々な宗派

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仏教は様々な宗派に分かれていることでも知られています。実はこれには訳があって、釈迦は人が苦しんでいる理由はいろいろあるんだからさとりを開く方法もいろいろあるという対機説法という教えを持っていました。そのため釈迦が言ったことをいろんな解釈で捉えてしまい、それがばらばらの宗派として成立してしまったという訳です。

では次は仏教にはどんな宗派があるのかを見てみましょう。

 

上座部仏教(小乗仏教)

上座部仏教は東南アジア(カンボジア・タイ・ミャンマー)などで信仰されている宗派でこれが釈迦が説いたのに近い宗派だと言われているのです。

この宗派は三蔵という釈迦が説いた教え・戒律・釈迦自身が言った教えをまとめた本を信仰しています。(三蔵法師の三蔵はここから)そしてさとりを開くために戒律を守り、八正道という正しい行いを実践しているのです。さらに大乗仏教との大きな違いは大乗仏教は生きている人みんなを救うことを目的にしているのに対してこの上座部仏教は自分自身のさとりを開くことを考えています。

そのため女性の僧はいませんし、さらに出家しなければ悟りは開けませんので生涯で必ず出家しなければいけないという決まりとなっているのです。

 

大乗仏教

大乗仏教は中国や日本などで信仰されている宗派です。日本の仏教は全てこの大乗仏教に分布されています。

この宗派は修行する事で自分自身だけではなく、みんなが幸せになるという考え方を持っているんですよ。よく布施って聞きますよね。あれはただ単にお金を僧にあげるのだけではなく、そうすることによって相手も自分も幸せになれるということなんです。

ちなみによく優しすぎる人のことを菩薩って言ったりしますが、この菩薩は元々この大乗仏教において他人のために修行をしている人のことを指します。つまりさとりを開くまえの状態です。大乗仏教はこの菩薩を重視しています。

密教

密教は簡単に言えば大乗仏教がヒンドゥー教みたいになったものです。この宗派は教えを受けた人以外は絶対にバレてはいけないというルールがあったため密教と言われています。この教えは大日如来というお釈迦様の教えを理解して身、口、意の3つを守りさえすれば生きてさとりを開くというものです。ちなみに密教では密教以外の教えはみんなにわかりやすくするためにあえてわかりやすく教えたものとしています。

日本における仏教

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日本における仏教は聖徳太子によって広まってしていき、奈良時代以降は神道と並んで日本で信仰されている宗教となりました。

ここまでは仏教の宗派を大まかに3つに分類しましたが、次は日本の仏教の宗派を見てみましょう。

 

結構難しいです 華厳宗

華厳宗は総本山をあの奈良の大仏で有名な東大寺に置く宗派です。この宗派は華厳経というお経を最高の教えとして独自の考え方の下発展しました。しかし、その教えはなかなか難しく平安時代以降衰退したそうです。

 

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