豆知識・雑学

車にLEDライトが普及した今、パッシングが意味を失いつつある?

根拠2 スマホやカーナビ、テレビの画面と前方を交互に見ながらの運転

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最近、スマホやカーナビ、テレビの画面と前方を交互に見ながらの運転が増えてきているのではないでしょうか。特に交差点で停止している場合、ドライバーが確認するのは前方の視界だけであり、残りは手元にある液晶画面を注視しているドライバーが多いです。そのような状況下、後続車がパッシングしたタイミングがドライバーが下を向いている時、バックミラーやサイドミラーが視界に入っていないため、わからないままとなります。これは走行中でも言えることであり、平坦な一本道でスマホを見ながらの運転では、後続車や対向車のパッシングがわからないまま走行することになってしまうのです。特に相手が譲って欲しい意味で強引に右折した場合には、減速することなく直進し続けることになります。

根拠3 縦割り社会でのドライバー間のコミュニケーションの希薄化

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今は縦割り社会でのドライバー間のコミュニケーションの希薄化のため、パッシングをされた場合、された意味を考えることをしなくなってきました。昔は免許を取得した後は先輩ドライバーが真横でいろいろと暗黙のルールを徹底的に教え込んだもの。これは運転免許証を所持していない場合、定年後も含めて全ての就職にも差し支えるという時代背景があったのです。そしていざ自分一人で運転する場合、互いの車に注意を払い、パッシングされた場合にその原因を必ず探ったものでした。

しかし今はこのような縦割り社会による暗黙のルールの指導も行われることなく、「教習所」で習ったこと以外は敢えて学ぼうとしないドライバーも出てくるようになりました。そうしたドライバーに対してポジティブな意味でパッシングをした場合でも、パッシングし返されてしまう結果になりかねなくなったのです。

これからはパッシングをするにも工夫が必要になってくる

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ドライバーが直接声をかけあうことのできない中でお互いの意思疎通を図るためにパッシングは必要不可欠です。パッシングを敢えて視界に入れようとしないドライバーが増えている今では、安易にパッシングするだけに頼るのではなく、相手のドライバーが気づいているかどうかまで確認することが求められるでしょう。

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