日本の歴史を振り返る~各時代の出来事と特徴を紹介~
【大正時代】民主主義への動き「大正デモクラシー」
明治天皇の崩御により、大正時代(1912~1926年)が開始。この時代の特徴としては、「大正デモクラシー」という言葉に表されるように、民主主義の動きが進んだことではないでしょうか。護憲運動の高まりや選挙権獲得、言論の自由・部落解放・男女平等を目指す動きが高まり、1918年には初の本格的な政党内閣である原敬内閣が誕生、1925年に普通選挙法が制定されました。ただし、同時に治安維持法も制定されており、後に言論の自由を取り締まる法律として機能していくんですね。
対外関係では、1914年に第一次世界大戦に参戦。戦時中に、中国へ「対華21カ条要求」をし中国進出を進めていきました。また、国際連盟にも加入し、常任理事国にもなっているんですね。経済は、第一次世界大戦により好景気に。しかし、1923年の関東大震災によって、大きな被害を浴びることとなりました。
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【昭和時代】第二次世界大戦敗戦、そして現在につながる改革と高度経済成長
そして昭和(1926~1989年)へ。国際連盟を脱退して孤立した日本は、軍国主義へと傾き、第二次世界大戦へと進んで行くこととなります。原子爆弾投下により敗戦した日本はGHQ支配下に置かれ、戦後日本の立て直しを図りました。日本国憲法も制定されて、現在に続いています。
そして、1951年のサンフランシスコ平和条約により日本は主権を回復、1956年には国際連合に加盟しました。1960年代には高度経済成長となり先進国の仲間入り。テレビ・洗濯機・冷蔵庫のいわゆる「三種の神器」が普及するんですね。こうして日本は、第二次世界大戦後、急速に国を立て直し、経済復興を遂げていきました。
そして平成の時代へ
バブル景気がはじけ、そして平成の時代へ。阪神淡路大震災・東日本大震災などの大災害や、オウム真理教の地下鉄サリン事件などが起こったり、少子高齢社会の進行、異常気象の発生など不安も多い時代ではありますが、一方でインターネットやSNSの普及によって個人が自由に発信できたり、AI技術の発達や医療技術の発達など、多くの技術が発達し、人々の生活を便利にしている面も。そして、多様性が認められる時代にもなりましたね。
これから先、どうなっていくかは誰もわかりません。しかし、過去の歴史を学んで、そして活かして、心豊かな時代を築いていきたいものですね。