日本の歴史

子供の頃に聞かされた迷信に隠されている真実とは?我が子にも伝えた方が良いの?

子供の頃に家族や周りの大人たちから言われた迷信は、大人になってウソだと分かっても迷信に逆らった行動をするとき、どことなく後ろめたさを感じることはありませんか?ここでは迷信に隠されている真実を紐解いたうえで、我が子にも伝えた方が教育上いいのか?についてお話ししたいと思います。

迷信の言葉の意味とは?ジンクスとは意味は違うの?

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そもそも迷信とはどういうことをいうのでしょう。あらためてその意味を理解し、ジンクスとはどう違うのかについてご説明します。

迷信とは害を及ぼすもの

迷信(めいしん)とは、それら言い伝えられていることに根拠はなく社会生活に害を及ぼすことがあり、さらには道徳に反するような知識などの言い伝えのことをいいます。「カラスがよく鳴くと死人が出る」「食べてすぐ横になると牛になる」というような言い伝え以外にも、日時や方角に関する吉凶のように人によって信じる、信じないようなものも迷信の一つです。

ジンクスとは縁起が悪いこと

ジンクス(英語:jinx)とは縁起が悪いとされている言い伝えのことで、生活に密着した習慣の一つです。論理的、科学的根拠は存在しません。しかし、最近になって裏付けが取れたものもあり、全く根拠がないと言い切れません。日本では縁起がいいという意味でもこの言葉が使われています。

結局、迷信とジンクスって違うのか?

この二つの意味をまとめると、迷信は害があるものでジンクスは基本、縁起の悪いことを指すが信頼性のあるものもある。という意味があり一般的には同じような位置づけで捉えられています。

子供の頃に聞かされた迷信について紐解く

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それでは子供の頃に聞いたことのある迷信をいくつかご紹介します。

「あっ!わたしも子供の頃に親から聞かされて育ったよ!」と思う迷信がいくつかあるのではないでしょうか。それら迷信に隠された真実を紐解きながら、その信頼性についてご紹介します。

茶柱が立つと良いことがある

これには信頼性はありませんが、茶葉の茎がお茶の中ですっくと立つなどそうそうあることではない珍しいことなので、縁起がいいとされたのです。

また、茶柱が立つ=大黒柱が立つとしてその家の繁栄を表すとして言い伝えられた説もあります。

最近ではお茶の葉から入れず、パック詰めされたお茶の葉でお茶を入れることが多くなってきたので茶柱が立つなど、物理的に起こることがありません。

しかし、誰が入れても必ず茶柱が立つお茶というものが販売されているんです!商談やホテル・旅館などで出すと「茶柱が立つ=縁起がいい」として、お客様に喜ばれるそうです。

それから、茶柱が立ったことを人に言うと幸運が逃げてしまいますので、言いたいのをグッと我慢して自分の胸に秘めておきましょう!

北枕は縁起が悪い

宿泊先や引っ越した先で寝る位置を決める時、「北の方角はどっちだろう」と考えたことはありませんか?これも子供の頃に北枕で寝ると縁起が悪いと言われたからだと思います。なぜ北枕なのかというと、お釈迦様が涅槃(ねはん:一切の悩みや束縛から脱した安楽の境地をいう=死)のときに、頭を北向きに、顔を西に向けて横になったころから北向き=死を連想し縁起が悪いとされてきたのです。

しかし、北枕にすると地磁気(ちじき:地球により生じる地場)に逆らうことがないため、心臓への負担を和らげることができて体にいいとも言われています。

けれども、葬儀の席では死者が安らかに眠りにつけるようにと北枕で安置されることが多いので、なるべく北枕で寝ることは避けたいというのがホンネのところです。

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