幕末日本の歴史江戸時代

龍馬ファン必見「坂本龍馬」の歴史と共に関連史跡10選もご紹介

訪ねておきたいスポットその5「神戸海軍操練所跡」(神戸市中央区)

幕府軍艦奉行並だった勝海舟が設置した操練所跡。神戸水上警察署の横に顕彰碑が建てられます。すぐ隣はメリケンパークという公園なので立ち寄りやすいスポット。

最愛の人お龍との出会い

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龍馬が海軍操練所の塾頭だった頃、その生涯において最愛の人との出会いをすることになります。お龍さんといえばご存知の方も多いですよね。

龍馬に助けられるお龍

お龍の家は裕福で父親も皇族の侍医をするなど、かなり恵まれた環境で育ったようですが、尊王攘夷派が弾圧された安政の大獄で父親も連座して捕縛され、すぐに病死。すると一家の財政はたちまち破綻してしまいます。

その後は尊攘派志士たちの隠れ家近くでひっそりと暮らしていたものの、新選組による騒動によって強制的に家財道具が没収されて路頭に迷うことに。そんな時に助けになってくれたのが坂本龍馬でした。元々は顔見知りということもあり、お互い気になっていた間柄だったのかも。

そして結婚へ

当時龍馬の定宿であった寺田屋にお龍を預け、すぐに二人は祝言をあげたようです。伏見奉行の捕縛吏が龍馬を捕まえるために寺田屋を襲った時には、風呂に入っていたお龍が気配を察して着の身着のまま危険を告げに階段を駆け上がったエピソードは有名な話ですね。

この時、襲われた龍馬はお龍の機転のおかげもあって命を拾いますが、手には大けがを。そこで療養を兼ねて二人で鹿児島の霧島温泉へ出かけます。これが日本初のハネムーンだと呼ばれていますよね。高千穂へ行って悪戯に天の逆鉾(あまのさかほこ)を抜いてみたり、楽しそうな様子が手紙の端々からも伝わってくるようで。

龍馬の死後、お龍は再婚し明治の終わり頃まで生きますが、酔うとことあるごとに龍馬との思い出を語っていたようです。やはり生涯のうちでもお互いに最愛の人だったのでしょう。

訪ねておきたいスポットその6「寺田屋」(京都市伏見区)

龍馬の定宿だったところで、鳥羽伏見の戦いにおいて消失。現在は再建されていますが内部の見学は可能です。

亀山社中の結成と薩長同盟

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お龍さんのお話と前後するのですが、海軍操練所の塾頭となった龍馬にさらなる試練が訪れます。しかしこれが龍馬の人生のターニングポイントに。

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明石則実