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近代日本の先駆けとなり散っていった「小栗忠順」その波乱の生涯を歴史系ライターが解説

人々の記憶に残った小栗忠順

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非業の死を遂げた忠順でしたが、彼の死後も遺産や記憶は残り続けました。1905年、日本海海戦で勝利した東郷平八郎は、自宅に忠順の子孫を招いて「我々が勝利できたのは、小栗さんが横須賀造船所を建設してくれていたおかげです。」と言ったそうですし、造船所は2015年に完成から150周年を迎えました。現在も現役なのですね。とかく幕末志士や明治の元勲たちにスポットが当たりがちなのですが、そんな優れた人物が幕府の中にいたということを忘れてはならないでしょう。

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明石則実