アメリカの歴史独立後

世界で初めて有人動力飛行を成功させた「ライト兄弟」その軌跡をわかりやすく解説

ライト兄弟は世界初の有人飛行成功者か?

時代が時代だけに、同じように飛行機の研究をしている人が大勢いたことは確かです。

一方で、現代のように、メディアやネットで世界中どこでも情報が得られる時代ではありませんでしたので、ほぼ同時期に同じような実験で成功をおさめた人が複数いてもおかしくはありません。

実際、確かにライト兄弟は1903年に動力飛行機による有人飛行を成功させましたが、「世界初かどうか」となると、疑問視する声もあるようです。

グスターヴ・ホワイトヘッドという航空技師が、1901年8月14日、コネティカット州フェアフィールドというところで動力付きの機体で有人動力飛行に成功し、800メートルほどの距離を飛んだとされています。もし本当なら、ライト兄弟より1年以上前に有人飛行に成功していたことになりますが、ホワイトヘッドは写真や飛行記録など証拠となるものをほとんど残していません。

一方のライト兄弟は、飛行の様子を撮影した写真をたくさん残しています。

ライト兄弟が世界初の有人動力飛行成功者なのか?それともホワイトヘッドなのか?現在でも議論となることがあるそうです。

人類初の偉業には違いない!歴史を変えたライト兄弟の兄弟愛

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「世界初か?」と聞かれると否定的な意見があがることもあるそうですが、それでも、ライト兄弟が大いなる成果をあげ、のちの飛行機開発に大きな影響を与えたことには違いありません。あまりに注目されすぎて、ライバルたちと裁判で争ったり、妬みややっかみが多かったり、何かと苦労が絶えなかったとも伝わっています。このように争っているうちに、あっという間にライト兄弟の飛行機技術は古いものになってしまったのだとか。大きな発明や発見は時として大きな痛みを伴うこともある、そういうことなのかもしれません。

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