5分でわかる『ロビンソン・クルーソー』あらすじや名言などわかりやすく解説
#2 光文社古典新訳文庫
新訳なので言葉に違和感なく読みやすいのが、光文社古典新訳文庫です。デフォーが重要視していた、挿絵についてもこだわっており、注釈も充実しています。一番新しいのは「新潮社」で価格も安めですが、注釈が充実している分こちらがおすすめです。
ロビンソン・クルーソー (光文社古典新訳文庫)
Amazonで見る#3 河出文庫
砕けた言葉遣いで、読みやすい一冊。完訳ですが、若者にも受け入れやすく仕上がっています。1891年のウォルター・パジェットによる、挿絵が使われているのも魅力です。
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)
Amazonで見る宝島 (新潮文庫)
Amazonで見る『ロビンソン・クルーソー』は、イギリス小説の第一号とよく称えられています。これまでの騎士道物や宮廷ロマンスとは違い、中流階級を主人公としたブルジョアジー目線で書かれたことも要因です。
冒険小説が誕生したのも、この『ロビンソン・クルーソー』から。先ほど触れました、スウィフトの『ガリヴァ―旅行記』はもちろんですが、デフォーを師と仰いだ、ロバート・ルイス・スティーブンソンの『宝島』やジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』も併せて読んでみてはいかがでしょう。
人生の終盤にかかれた『ロビンソン・クルーソー』は、デフォー自身の集大成といえるのではないでしょうか?
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大成功を収めた小説『ロビンソン・クルーソー』は、デフォーの波乱万丈の生涯を表しているといえます。ジャーナリストやスパイとして働き批判も多かったことから、心の中ではいつも孤独だったようです。『ロビンソン・クルーソー』の物語を、デフォーの精神的自叙伝として読めば、また違った見方ができるかもしれません。