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「マルタ会談」とは?歴史上どんな意味があった?わかりやすく解説!

マルタはこんな場所!

会談の名前にある「マルタ」は、開催地が「マルタ共和国」であったことからきています。マルタと聞いてどこにあるかすぐにイメージできた方はヨーロッパ通!日本ではあまり知られていない国ですが、歴史的遺産も多く見どころの多い国です。ここではマルタがどんな場所かご紹介したいと思います。

マルタの基本情報

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マルタ共和国は地中海に浮かぶ小さな島国。シチリア島と北アフリカ沿岸の間に位置し、面積は淡路島の半分にあたる約300平方キロメートル、人口は約43万人(2016年)です。ヨーロッパの主要都市からマルタ航空に乗り継ぎ、2~3時間で到着できる距離にあり、観光地として人気があります。公用語はマルタ語及び英語です。

首都のバレッタ(ヴァレッタ )は街全体が世界遺産として登録されているほど見どころの多い場所。オスマン帝国の攻撃に備えるため、16世紀に造られた要塞都市として知られており、教会、博物館、宮殿など歴史的建造物が多く残されています。マルタへ来たらまずはバレッタ観光が定番ですが、透明度の高い青い海が美しい「コミノ島」や「ゴゾ島」も行ってみたいスポットです。

マルタ会談が開かれたのはここ

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マルタ会談の開催地として知られているのは、マルタ島南東部にある港町マルサシュロック。ブッシュ、ゴルバチョフ両首脳は、マルサシュロック沖に出したクルーズ客船内で会談を行いました。都会の喧騒から離れた静かで美しい海上は平和へ向けての会談にぴったりの地だったのでしょう。

マルサシュロックもまた、マルタの中では観光地として人気の場所です。ルッツと呼ばれるカラフルな漁船が浮かぶ港の光景、日曜日のマーケットが有名で、新鮮なシーフード料理が食べられるレストランも多くあります。近くの町ビルゼブジャには「冷戦終結の碑」も建てられているので、マルタを訪れた時はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

世界を大きく動かした歴史的会談

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今回は東西冷戦終結を宣言した「マルタ会談」について取り上げてみました。冷戦時代の記憶も過去のものになりつつありますが、マルタ会談は大戦後の世界を動かした重要な会談として今後も語り継がれていくでしょう。美しい島国マルタ共和国を訪れる機会があれば、ぜひゆかりの地も訪ねてみてください。

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