ヨーロッパの歴史

皇帝が教皇に謝罪?「カノッサの屈辱」をわかりやすく解説

カノッサの屈辱から学ぶこと~3日3晩謝罪され続けたら許す?許さない?

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雪の中、粗末な服で寒さに震えながら謝罪し続けたハインリヒ4世は、どんなことを考えていたのでしょう。まだ若く、歳は20代半ばだったといわれていますし、野心もあったと思います。何としても破門だけは解いて、力を取り戻したところで反撃する可能性は十分考えられたはずなのに、グレゴリウス7世はなぜか許してしまった……。日本人の感覚だと、丸腰で謝罪し続けている人物に情けをかけないのもみっともない感じがしますが、グレゴリウス7世もそんな思いに駆られたのかもしれません。

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