大正日本の歴史

大都会・東京のど真ん中に広がる豊かな杜・明治神宮の歴史と魅力について

都内屈指のパワースポット!明治神宮の見どころについて

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とにかく広い境内は、散策にもぴったり。お参りに出かける機会があったら、100年前の人々の思いが詰まった森の木々を眺めつつ、ぐるっと一周巡ってみてください。敷地内には話題のパワースポットもたくさん。明治神宮に行ったらぜひ見ておきたいとっておきポイントをご紹介します。

日本一の大きさを誇る木造の大鳥居

明治神宮には、本殿までに鳥居が3つあります。どの鳥居もとても大きく見事なのですが、中でも2番目の鳥居は秀逸。日本で一番大きな木製(ヒノキ)の鳥居です。

高さは12m、幅は17m、柱の直径はおよそ1.2mもあり、鳥居の総重量は13トンにもなります。もともとは創建時(1920年)に建てられましたが、1961年(昭和41年)に落雷により破損。老朽化も心配されていましたので、建て替えることになりました。

しかし、これだけの鳥居を作るための巨木、そうそう見つかりません。二代目となる現在の鳥居の材木は、台湾の山中に立つ樹齢推定1500年のタイワンヒノキ。およそ1年がかりで東京へと運び込んだのだそうです。

多くの人の思いが詰まった鳥居。朱色の鳥居とはまた違った味わいが感じられます。

壮観!南参道と酒樽・ワイン樽

渋谷・原宿方面から神宮橋を渡って参道(南参道)を進むと、たくさんの酒樽が詰まれた棚が視界に飛び込んできます。その数なんと200樽以上。酒樽が奉納されている神社は全国にたくさんありますが、これほどの酒樽が奉納されている神社は明治神宮をおいてほかにないと言われています。

菰樽(こもだる)と呼ばれる明治神宮の酒樽は、全国各地から奉納されたもの。中身は空で、お酒は入っていません。酒樽の表面には銘柄や図柄が鮮やかに描かれていて、思わず足を止め、樽ひとつひとつに見入っている人の姿も数多く見られます。

明治神宮には、酒樽のほかにワイン樽もたくさん。明治天皇はワインがお好きだったのだそうです。

良縁を求めるならここ!夫婦楠

たくさんの巨木に囲まれた明治神宮の中でも、ひときわ目立つのが2本の御神木「夫婦楠(めおとくす)」です。拝殿のすぐ横に立つ、樹齢推定100年の巨木。明治神宮創建時に植樹されたもので、大きく広げた枝葉の緑が目見麗しく、見学スポットとして大変人気があります。

夫婦楠を待ち受けにすると幸せが訪れると言われており、良縁を求めて若い女性が訪れることも少なくありません。縁結び、夫婦円満、家内安全。お参りを済ませた後で、さらにこの夫婦楠越しに拝殿を参拝すると、よりご利益があるともいわれています。

元祖パワースポット:清正井(きよまさのいど)

明治神宮の敷地内には、なんと湧き水もあります。夏でも冷たい水が湧くという小さな井戸。トラ退治で有名なかの戦国武将、加藤清正が自ら掘ったといわれるものです。この地にはかつて、肥後藩(熊本)の下屋敷がありました。

清正といえば城づくりの名手。治水や干拓など、城の基礎部分の知識も豊富に持ち合わせていました。そんな清正が井戸を掘ったとしても不思議はありません。

しかし残念ながら、この井戸には様々な説があり、実際に清正が掘ったものかどうか定かではないのだそうです。

この清正井、パワースポットとしてテレビなどで紹介されるようになり、大ブレーク。全国各地からご利益を求めて多くの人々が集まってくるようになりました。

自然豊かでご利益もたくさん!明治神宮へお参りに行こう!

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「本当にここは東京なの?」巨木の森の写真を見ると、思わずそんなことを思ってしまいますが、実際に行ってみると平日休日問わず多くの参拝者でにぎわっているので、都会の真ん中にある森であり、多くの人に愛され守られている場所であることを再認識することができます。他にも、池や菖蒲園など季節ごとに数多くの植物を楽しめて、いつ訪れても新鮮な気持ちでお参りすることができるのです。明治・大正・昭和・平成・令和……そして次の100年へ受け継がれていくことを願って、ぜひ、明治神宮を訪れてみてください。

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