日本の歴史

これだけは知っておきたい!世界に誇れる美しき日本の文化・風習

ワールドカップやオリンピック、首脳国会議など、海外から多くの人が訪れ、日本のことが注目される機会はたくさんあります。海外から学ぶことはたくさんありますが、古くから伝わる日本古来の文化や風習も大切にしていきたいものですね。こうした文化は意外と、私たち日本人より海外の人たちのほうが詳しかったりするものです。今回の記事では、改めて知っておきたい日本の文化についてまとめてみたいと思います。

誇りに思いたい!改めて考えてみよう・日本の文化・風習

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「日本の文化」といっても、今回取り上げるのは、能や歌舞伎などではなく、もっと私たちの生活に身近なところに潜むものに注目してみたいと考えています。改めて文字にしてみるのも妙な感じがしますが、日本の文化とはどういうものなのでしょうか。今回は主に、世界の人々から「感動した」「日本ってすごい」と称賛を受けていることを取り上げてみたいと思います。すべて「当たり前じゃない?」と思えるならそれもよし。世界に誇れる日本の文化、掘り下げて見てみましょう。

春は花見・秋は紅葉……四季を楽しむ文化

日本に住んでいると当たり前に感じることですが、日本は春・夏・秋・冬と季節がはっきりしています。

春の訪れを喜び、花を見て楽しむ習慣。梅雨時のじめじめした時期を乗り切るための生活の工夫。暑い夏の時期は水をうまく使って涼をとり、秋は紅葉や落ち葉を見にわざわざ山へ。冬の寒ささえも楽しみに変え、雪や氷に備えた家や町づくりをする……。数えだしたらきりがありません。

季節によって、食べるものも変わります。栽培技術の向上などにより1年中同じ食材を食べることができるようになった現代でも、「食材の旬」を感じる機会は多いです。

日本以外の国で、花見や落ち葉狩りを習慣にしている国は少ないと言われています。

わざわざ花見しないまでも、春になって桜が咲くと何となくうれしいし、四季折々様々な花が咲くと心が和む。日本人の誰もが少なからず、季節を楽しむ感覚を持っていると言ってよいでしょう。

豊かな四季が育んだ日本の文化・風習。これからも大切にしていきたいものです。

日本全国に様々な観光名所がある

日本の観光名所といったら?そう聞かれたら、皆さんは何と答えますか?たくさんありすぎてどこを答えたらよいか迷うのではないでしょうか。1か所に絞れないと思う人もいるでしょうし、大勢にアンケートを取ったらきっと意見が分かれることでしょう。

日本は島国で、国土も狭いです。でも、2000年以上もの長い歴史があります。自然も豊かで珍しい地形もたくさん見られる日本。各都道府県それぞれ、地域の歴史や文化が詰まった観光名所がたくさんあります。どこへ出かけても見どころが多い。日本に何度も観光している外国人の中には、そのような感想を持つ人も多いのだそうです。

さらに、どの観光地に出かけても、地元の人たちはサービス過剰になりすぎない程度に親切。ゴミが散らかっているところもほとんどなく、どこも清潔に保たれているところも好感が持てると言われています。

地域を代表する観光地だからこそ、多くの人に知ってもらいたい。きれいに掃除をして少しでも良い印象を持ってもらいたい……。そんな思いが、海外の人々にも伝わっているのかもしれません。

誤差1分以内?!正確で便利な交通機関

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日本人の几帳面さ、真面目さは、鉄道や地下鉄の正確な運行ダイヤにも表れています。

時刻表通りに電車が来るのは当たり前じゃない?と思いがちですが、世界的にみると、日本の公共の乗り物の時刻の正確さは神がかっていると言う人も。確かに、東京や大阪など都市部を走る環状線や地下鉄の時間の正確さは、多くの人々の努力の結晶とも言ってよいでしょう。それが毎日、日々当たり前のように淡々と続けられている……。当たり前と思ってしまうのではなく、誇りに思うべきなのかもしれません。

また、駅やバス停など、多くの人が集まる場所の清潔さ、安全面も、誇りに思うべき点と考えてよいでしょう。1日に何万人もの人々が行きかう場所でも安心して歩くことができる。当たり前のように見えてとても大切なことなのです。

駅などのトイレや洗面室を安心して利用できるところも大切なポイント。日々公共の場を利用するすべての日本人の何気ない行動が、安全で安心できる空間を作り出しているのです。

電化製品・文具・生活用品……製品の質が良い

日本の家電製品や生活用品、海外でも人気がありますね。精密機械の正確さはお墨付き。丈夫で壊れにくく使いやすいとくれば、人気が高まるのも無理はありません。

冷蔵庫や洗濯機が意味もなく壊れる、なんてことはほとんど聞きませんし、壊れたときは修理や交換が可能なサービスもいろいろとそろっています。壊れにくいうえに壊れたときのこともしっかり考えられている。日本人の性格が出ている一面かもしれません。

また、ボールペンや付箋紙など、ちょっとした日用品も、日本製品は海外で大変人気が高いのだそうです。特にボールペンは、100円前後のものでも書きやすくインクが詰まることもほとんどない。それに丈夫。安価なものでも「安かろう悪かろう」ではなく、安いものなら安いなりに工夫してより良いものを売る。日本の文化の根底にある考え方と言ってよいのではないでしょうか。

どうせ買うなら、いろいろな製品の中から自分に合ったものを選びたい。日本では「1社1強」になることは少なく、いくつかの企業がしのぎを削ってより良い商品を生み出すのが当たり前になっています。競争試合ながら互いを磨く。これも、日本の文化のひとつと考えてよさそうです。

食材が豊富:和食文化の楽しさ

四季がはっきりしており、山や川など複雑で豊かな地形を持つ日本では、様々な食材が豊富に手に入ります。長い歴史の中で育まれてきた和食文化は、世界遺産にも選ばれたことで世界中から注目されているのです。

基本的に、日本人の食生活は健康的。人間の身体を健全に保つために必要な栄養素がしっかりそろっているし、カロリーも控えめです。それだけでも十分注目ポイントになりえますが、日本の食文化はそれだけではありません。

食材を最もおいしく食べる方法や季節、保存方法、調味料、切り方、火の通し方、食材をおいしく盛り付けるための器や付け合わせに至るまで、とにかく「おいしく食べること」へのこだわりが半端ない。日本人は昔から食いしん坊だったのでしょうか。

また、海外から入ってきた料理の中にも、日本文化の片鱗を見せるものが多々あります。海外のレシピをそのまま再現するだけではありません。その国の文化風習をリスペクトしつつ、日本で手に入る食材に置き換えたり、日本人の舌に合う調理法に変えてみたりと、様々な工夫を凝らします。カレー、ナポリタン、ミートソース、ラーメン、餃子、ハンバーグ……。海外から入ってきた食べ物を「洋食」「中華」と称してステキにアレンジしてしまうのも、日本の文化の神髄と考えるべきでしょう。

自販機・コンビニ・宅配便……日本は「便利」に溢れてる!

今や日本人の生活に欠かすことのできないものといえば、やはりコンビニエンスストアでしょう。

なんでもそろう、24時間営業の店舗が、日本中どの町にも必ずある。これはある意味、奇跡的なことなのかもしれません。

どの店舗も店内は明るく、利用しやすいところも注目ポイントです。

考えてみると、ファミレスやカフェ、コインランドリー、ホームセンターなど、24時間営業しているお店、たくさんありますね。今や新宿や渋谷に限ったことではなく、都市部や地方を問わず日本中にたくさんの24時間営業店舗が展開しています。

夜中に仕事をする人も少なくありません。様々な生活形態の人が増えて、それに対応するサービス業も増えていったものと思われます。

また、こうしたサービスを支える原動力となっているのが宅配便の充実。輸送トラックが日夜日本中を駆け回って物資を届け、日本文化を支え続けています。

さらに、海外の人が驚く日本独自の文化の筆頭が「自動販売機」。人通りの少ない道端でも、冷たい飲み物が手に入るこのシステムに注目する人も少なくないようです

「便利に」「安全に」「楽に」「少しでも安く」「使いやすく」そんなことを考えながら、日々知恵を絞り、努力を惜しまない。これこそ日本文化の神髄と言ってよいのではないでしょうか。

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