ヨーロッパの歴史

名言から学ぶ・偉人たちに学ぶ~人生を豊かにする素晴らしき言葉の数々

#3 喜劇王「チャールズ・スペンサー・チャップリン」

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チャールズ・チャップリンは英国生まれの俳優。映画監督や脚本家、作曲家、コメディアンとしての顔も持っています。両親が歌手であり、生まれた時から芸能活動に縁がありました。

幼いころから劇団の一員として舞台に立ち、両親の離婚や死別などつらい経験をしながら演技を磨き、次第に人気俳優になっていきます。

25歳で銀幕デビュー。アメリカでも有名になります。だぶだぶの服に大きな靴、大きな目とちょび髭、よちよちペンギンのような歩き方など、独特のスタイルで人気者に。1940年の映画『独裁者』ではヒトラーを彷彿とさせる風体の主人公を演じて大きな反響を呼びます。

時は第二次世界大戦さなか。ヒトラーの独裁政治の批判と受け取られてもおかしくない映画を作って、ただでは済まない可能性もあります。しかしチャップリンはそんな状況下でもひるむことなく、自らの信念を貫きました。

そんなチャップリンが残した名言、ごく一部ですがご紹介しましょう。

【チャールズ・チャップリンの名言】

下を向いていたら、虹を見つけることは出来ない。

私の最高傑作は次回作だ。

死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。

無駄な一日。それは笑いのない日である。

#4 わが道を行く明治時代の文豪「二葉亭四迷」

二葉亭四迷(ふたばていしめい)は明治時代に活躍した日本の作家・翻訳家

「言文一致」という、当時の日本ではまだ珍しかった画期的なスタイルで作品を発表し、注目を集めました。「言文一致」とは話し言葉に近い口語体を用いた文章のことで、現代文学ではごく当たり前のことですが、明治時代ではまだ、このようなスタイルで文章を書く作家は少なかったのです。

この文体で書かれた『浮雲』は代表作となりますが、彼はこの作品をなぜか師匠の坪内逍遥の名前で出版しています。このとき自分自身を「くたばってしめぇ」と言ったことから、「くたばってしめぇ=二葉亭四迷」と名乗るようになったのだそうです。

小説家としてだけでなく、語学力を活かしてロシア文学の翻訳なども手掛けています。

そんな二葉亭四迷が残した名言がこちらです。

【二葉亭四迷の名言】

死んでもいいわ(ツルゲーネフの小説「アーシャ」の中の台詞「I love You」を日本語でこう訳した)

信ずる理由があるから信じているのではなくて、信じたいから信じているのだ

愛に住すれば人生に意義あり、愛を離るれば、人生は無意義なり

いや、人生は気合だね

#5 型破りなカリスマ僧侶「一休宗純」

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とんちで有名な一休さんは、アニメや漫画の中のキャラクターではなく、実在の人物。室町時代の臨済宗のお坊さんです。

生まれは京都で、天皇のご落胤(私生児)であると言われています。幼いころから京都の寺に入門。勉学に優れていたのだそうです。

大人になってからは、酒を飲んだり女性と暮らしたり、ひらひらとした派手な服装で町中を練り歩いたり、僧侶でありながら型破りな生活を送っていました。風変りですが何物にもとらわれない自由な生き方は人々の心をつかみ、大変人気があったのだそうです。

一休さんのとんち話が作られるようになったのも、こうした人気のあらわれと考えられています。

さて、そんな一休宗純からはどんな名言が生み出されたのでしょうか。ほんの一部ですがご紹介します。

【一休宗純の名言】

大丈夫だ、心配するな、なんとかなる。

正月(門松)は、冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。

生まれては、死ぬるなり。釈迦も達磨も、猫も杓子も。

詩を作るより、田を作れ。

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