目からウロコかも!~コンビニの雑学いろいろ~
おにぎりが常温でも腐らないのはなぜ?
お弁当と違って、おにぎりってけっこう長持ちすると思いませんか?材料が「ご飯、具材、海苔」だけなので、お弁当と違って痛みにくいということはあるかも知れませんが、それにしても2~3日ほど放置しておいても品質に変化はないように思われます。実はその理由には二つのことが考えられるのです。
一つには、お弁当やおにぎり、惣菜を製造している食品工場には厳格な衛生管理が敷かれています。ISO22000やHACCPなどの食品安全基準を完全に満たしているので、それらの製造現場はほぼ無菌だといっても良いでしょう。さらにフィルムで包装するので雑菌の繁殖も抑えることができます。
それともう一つは、合成保存料や着色料を使用していない代わりにph調整剤というものが使われており、商品に貼ってある原材料ラベルを見れば明記されていますね。これは菌の増殖を抑え、変質や変色を防ぐための化学物質です。
しかし、このph調整剤というものがクセ者で、基本的にはクエン酸、リン酸塩、コハク酸など34種が認められているものの、どの物質をどのくらい添加しているのか?というところまでは明記を義務付けられていません。一説には人体の腸内細菌を減少させて免疫が低下するといわれていますし、リン酸塩に至ってはカルシウムの摂取障害だけでなく、さらには亜鉛不足を引き起こす要因になるとまでいわれているのです。
コンビニや食品製造メーカーが最も怖がることは「食中毒を出してしまうこと」。そうならないための製造工程とはいえ、人体に悪影響を及ぼしかねない添加物を使用するということも、また本末転倒のような気はしますね。
普通のお弁当とチルドとの違いは何?
最近コンビニのお弁当で「チルド」という商品を目にすることはありませんか?主に丼物や麺などが多いのですが、これは通常のお弁当と比較して倍以上の賞味期限を持つ新しい商品なのです。
秘密は温度管理にあり、製造から店舗での陳列に至るまで一貫して5℃前後の低温で管理されています。だから製造日から3~4日経っても品質には問題がないのですね。コンビニのショーケースを見ても、チルド商品は冷蔵ケースの中で陳列されていますし、常温では食べられないため、必ずレンジでチンするようになっているのです。また、食品の廃棄ロスにも繋がっているのですね。
コンビニのレジは何でもできちゃう
コンビニで使われているレジは、POS(ポス)といって商品の会計はもとより、品質管理から在庫管理、売上管理や統計データ管理まで何でもできちゃいます。さらにLANで繋がっているので、店舗内情報を本部とも共有しているのです。
店内のすべての商品にバーコードが付いているので、レジでスキャンして会計処理します。コンサートやバスチケットなどもバーコード管理されていてレジで発券していますよね。だから、どの時間帯にどの商品が最も売れただとか、どの商品が売れなかったなどといった統計も取れますし、それを基に新商品の開発や廃版商品のリストアップなどが行われているのです。
お客様の性別や年齢層もデータ入力できるので、購買層の把握などにも役立っているそう。ちなみにレシートの下にキャンペーン情報などが印字されていることも多いのですが、性別や年齢によって印字されるキャンペーンの内容も微妙に違うのだとか。
ちなみにコンビニのチロルチョコが特別大きいのは、バーコードを貼り付ける場所を確保するためだそうです。
なぜ窓側に本棚があるの?
どこのコンビニを見ても、窓側に本棚(書籍コーナー)がありますよね。太陽の紫外線で本が傷みそうな気もするのですが。
これには大きな理由があります。外からコンビニを見て、本棚で立ち読みしている人が多ければ多いほど、そのお店は流行っているように感じるわけですね。その視覚効果を利用して、お客様を呼び込んでいるということ。コンビニではち読みが禁止されていない理由もそこにあるのです。
お店の防犯対策ってどんなもの?
コンビニ店内をよく見ると、実はあちこちに防犯対策グッズがあったりなんかします。天井の四隅には死角をなくすためのカーブミラーが設置されてますし、レジ後ろには防犯用カラーボールがありますね。これは強盗などが逃げた際に投げつけるもので、破裂して強烈な匂いのする特殊インクを飛散させるのですが、実は体に当ててもあまり効果はありません。地面に叩きつけることでインクを飛び散らせるのです。
そしてコンビニの入り口を注目してみてください。よく見るとドアの枠に目盛りが刻まれています。これは犯人が逃げ出した際に、身長がどのくらいあったのかを覚えておくための身長計の代わりになるのです。