かわいいウサギの島は実は「毒ガスの島」だった?【大久野島、負の歴史】
大久野島について
大久野島のことについて、まずは本題へ入る前に知るべきことが多くあります。どんな場所にあるのか?どんな観光施設があるのか?まずは基本的なことを解説していきますね。
大久野島ってどこにあるの?
場所的には広島県竹原市に属しますが、現在は定住者はいません。隣には小久野島という無人島があり、非常に風光明媚なところなのです。
公共交通機関は船しかありませんが、本州側の忠海(ただのうみ)港、それから大三島経由の船便もあり、毎時1本の割合で出ています。忠海港へはJR呉線忠海駅すぐの立地にあるので、非常に行きやすい場所にはあるのですね。
また、マイカーでも山陽自動車道の最寄りインターから30分ほどで港まで行くことができます。
大久野島の観光施設ってどんなとこ?
それほど大きな島ではないので、もちろん徒歩で移動することもできます。「ウサギの島」で有名ですので、そこかしこにウサギがいて来訪者を出迎えてくれますよ。
まずは最も大きな施設「休暇村 大久野島」ではレンタサイクルも借りることができますし、島内を巡るには楽かも知れませんね。また宿泊以外にも天然ラドン温泉がありますので日帰りで温泉に入るのも楽しみのひとつ。
海水浴場やキャンプ場も併設されていますから、ハイシーズンにはとても素敵な場所ですね。目の前がオーシャンビューですし、野生のウサギとも触れ合うことができます。
また島内にはウォーキングコースがありますので、ゆっくり徒歩で歩いてみるのもいいでしょう。大久野島の最高峰には展望台もあって、そこからは360度のパノラマビューを楽しむことができるのです。
大久野島のウサギと触れ合おう!
大久野島には、約1000羽もの野生のウサギが生息しているのですが、ここではウサギたちが普段どんなふうに過ごしているのか?また触れ合う際の注意点などを解説していきますね。
島にはウサギがいっぱい!
船で桟橋に着くと、まず何羽かのウサギが目につくと思います。観光の拠点となる休暇村までは無料送迎バスが運行されていますので、気軽に利用しましょう。
たくさんのウサギたちと触れ合うには、休暇村の目の前にある芝生広場へ行けば良いですね。野生のウサギとはいえ、かなり人馴れしているので、向こうからやってくることも多いのです。ここでエサをあげたり触ったりしてあげましょう。とにかく色々な毛色をしたウサギがいますので、見ていても全然飽きません。
かわいくておとなしいウサギと一緒に写真を撮ってインスタグラムなどで発信するのも楽しみの一つなのですね。
ちなみにウサギにあげるエサは、休暇村ではペレット状のものしか売ってないので、船で島に渡る前に準備しておきましょう。キャベツやニンジンなど、できるだけ新鮮なものが良いですね。
また、あちこちにウサギ用の水入れが置いてますので、気が付いたら水を入れてあげてください。
ウサギ島での心得と注意点
人馴れして、かわいいウサギだといっても野生動物です。ウサギと触れ合う際には以下の点を注意してください。
1. ウサギを抱きかかえない。追いかけまわさない。
野生のウサギは抱きかかえられることに慣れていません。だから暴れて落ちて骨折の危険性もあるのです。そっと撫でてあげてください。
2. 道路の上でエサを与えない。
エサを食べてる時のウサギは周りが全然見えていません。だから道路上だと自転車にひかれたり人にぶつかったりする危険があります。
3. 必要な分だけエサをあげる。
たくさんエサをあげすぎてしまうと食べきれなくなり、ペレットが湿気たり生野菜が痛んだりします。そうなると衛生上良くないので、食べきれるぶんだけあげましょう。また、巣穴近くにエサを置くと、それを狙ったカラスが子ウサギを襲ったりもするので気を付けて。
4. 人間の食べ物をあげないで。
お菓子やパンなどをあげてしまうとウサギは体調を壊してしまいます。絶対に人間の食べ物はあげないでください。
5. レンタサイクルでの暴走や走ったりしないで。
ウサギにぶつかったりする事故が頻繁に起こっています。危険ですのでゆっくり通行してくださいね。
6. ウサギを持ち帰らないで。
鳥獣保護法によって保護されている野生動物ですから、持ち帰ると法律違反になりますし、中には寄生虫や病気を持っているウサギもいるので厳禁なのです。