その他の国の歴史

【独断で選定!】世界を変えた4人の革命家をわかりやすく解説!

世界が変わったと思う時。皆さんはどの出来事だと思いますか? 戦争やクーデターなどその理由はいろいろあると思いますが、やはり一番欠かせないのが革命の存在だと思います。 そこで今回はそんな社会を大きく変えた革命を主導した革命家を中心に解説していこうと思います!

1.トゥーサン・ルーヴェルチュール【ハイチ革命】

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中南米に浮かぶ島にある国ハイチ。この国は小さな国なんですが実はここが世界で最初の黒人による国家でもあったのです。

まずはそんな世界初の黒人国家を作るきっかけとなったハイチとその指導者について見ていきましょう。

奴隷として売られた時期

どうしてこの人が革命家のリストに入ったのか?それはやはりこの人が世界初の黒人国家を樹立したことがあると思います。

彼は元々アフリカからエスパニョーラ島(今のドミニカ共和国とハイチ共和国がある島)に送られてきた奴隷の息子でした。しかし、彼の家は元々ベナン共和国に当たる土地を所有していた王族出身。奴隷としてもある程度の誇りと教養は持ち合わせていたのです。

国内の大反乱

奴隷として暮らしていたある日。元々この地を治めていたフランスにおいてフランス革命が勃発。自由と平等を求めたこの市民革命はいつしかエスパニョーラ島にも伝えられて、さらに市民議会は奴隷の所有を禁止。現在のハイチ共和国の首都であったボルドーフランスに上陸してこの地を治め始めます。しかし、奴隷を所有してきた地主からしたらこんなこと「ふざけんな!」としか思えず、奴隷を手放そうとはしません。そしてこんな状況の中奴隷がついに立ち上がります。1791年国内の2000人の奴隷が蜂起。国内の白人地主を攻め滅ぼしていき、ついに革命が勃発したのでした。

世界初の黒人国家の樹立

こうして起こったハイチ革命。しかし、革命を継続するためには有能な指揮官をリーダーとする必要があります。そんな中白羽の矢が当たったのが独学で思想を学んでいき、家柄も申し分ないトゥーサンだったのです。

こうしてハイチ革命のリーダーとなったトゥーサンは反乱軍の軍事的訓練を行いながらエスパニョーラ島を制圧していきます。

さらに彼は宗主国であったフランスにも反抗。この当時フランスを支配し始めていたナポレオンの軍を撃退して自治政府を樹立。

かつては人間として見られておらず、奴隷として暮らすしかなかった黒人がついに建国した瞬間が訪れたのです。

無念の死とハイチのその後

こうして自治政府を建国したハイチ。しかし、フランスはエスパニョーラ島の再征服を諦めませんでした。そこでナポレオンはトゥーサンの降伏を勧告。ここで降伏すればハイチ共和国と自分の保証をすると確約したのです。

しかし、これは偽計であり、トゥーサンは降伏した直後捕縛。フランスに護送されてしまい監獄にて獄死してしまいます。

しかし、ハイチ共和国の人民は独立を諦めることはなく、これに飽き飽きしていたナポレオンはついに北アメリカ大陸から撤退。1803年にはフランス領ルイジアナを売却してハイチから手を引いたのでした。

こうして独立したハイチ共和国。この革命が成した意義はかなり大きく後にアメリカ合衆国における奴隷解放運動などの奴隷の反乱に繋がっていくことになるのでした。

2.孫文【辛亥革命】

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つい100年前までは皇帝が支配する国であった中国。今だからこそ中華人民共和国が成立しているのですが、その皇帝の支配に終止符を打ったのが孫文だったのです。

次はそんな孫文が成し遂げだ革命について見ていきましょう。

中国崩壊の危機

辛亥革命が起こる前の中国。それはまさに列強の植民地となっていたに等しい状況でした。1847年のアヘン戦争の敗北以降かつて『眠れる獅子』と恐れられていた清朝はどんどん弱体化。1910年代となると中国はほとんど列強の支配下に組み込まれてしまい、中国国内は大混乱状態となっていたのです。

そんな中、東京にてとある1人の中国人が革命への闘志を燃やしていました。その人こそのちに辛亥革命を起こす孫文だったのです。

孫文は1905年に日露戦争に先進国に勝利した日本に衝撃を受けて東京にて中国同盟会を設立。この地にてのちの中華民国の基礎となる三民主義を含める四代綱領を掲げ同じく革命を起こそうとした同士を指揮していました。

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