日本の歴史

いくつ知ってる?日本の有名な神様の名前とご利益【11選】

#7 伊邪那伎・伊邪那美(いざなぎ・いざなみ)

「造化三神」や「神世七代」に名を連ねる神様は大変尊い存在なのですが、伝承や神話の中に登場する回数が少ないので、一般にはあまり知られていません。しかし、日本神話に詳しくないという方でも、イザナギ・イザナミという名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

伊邪那伎と伊邪那美は別の神様ですが、ここでは一緒にご紹介します。伊邪那岐は男神、伊邪那美は女神で、天地開闢の終盤に登場し具体的な国づくりに携わり、やがて夫婦とって、ここから天照大御神や月読命など多くの神様が生まれました。しかし伊邪那美が火神を生み、火傷を負って黄泉の国へ行ってしまうという悲劇が起きます。悲しみに暮れる伊邪那伎。日本神話屈指の悲しい物語は現代にも伝わっています。

日本の国土や日本に住む人々を生み、生と死をされる二柱、ご利益も長寿や縁結び、夫婦円満、安産などありがたいものが多いです。

<伊邪那伎・伊邪那美を祀っている主な神社>
多賀大社(滋賀県犬上郡多賀町)
伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)
自凝島神社(おのころ島神社とも書く:兵庫県南あわじ市)

#8 天照大神(天照大御神・あまてらすおおみかみ)

天照大神は、日本神話の中で最も知られている神様といってよいのではないでしょうか。太陽の神様であり、高天原のトップに座する主宰神です。伊邪那伎・伊邪那美から生まれ、同時期に生まれた月読尊、須佐之男命とともに「三貴子」と呼ばれることも。また、皇室の祖神として、伊勢神宮の内宮に祀られていることでも知られています。

また、須佐之男命のいたずらに怒って天岩戸(あまのいわと)に隠れたことで、世界が真っ暗になってしまったという神話も有名です。実は天照大神が男神か女神かわからないのだそうですが、この神話を見る限り、女性的な印象を受けます。

太陽神であるところからも、五穀豊穣、子孫繁栄、国土安泰などご利益は絶大です。

<天照大神を祀っている主な神社>
伊勢神宮内宮(三重県伊勢市)
天岩戸神社(宮崎県西臼杵郡高千穂町)
日向大神宮(京都府京都市山科区)

#9 月読尊(月読命・つくよみのみこと)

天照大神、須佐之男命と並ぶ三貴子の一柱で、一般には男神とされています。須佐之男命のお兄さんで、月の神です。ただし神話の中に記述が少なく、謎めいた存在でもあります。

天照大神のような明るい光ではなく、夜の闇を行き交う人々の足元をそっと照らすような控えめな神様なのかもしれません。また、太陽とともに「陽」「陰」を表す存在とされ、農耕や海運、漁猟を司るとも言われています。

ご利益も、五穀豊穣や海上安全、豊漁など。控えめですが大変ありがたい神様です。

<月読尊を祀っている主な神社>
月讀神社(長崎県壱岐市)
月読神社(京都府京都市西京区)
三光神社(大阪府大阪市天王寺区)

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