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内向型は悪いことじゃない?カール・グスタフ・ユングによる性格類型論と心理学

無理してリア充を装う?現実は「仮面内向型」が多い

ここはユングが言及しているわけではないのですが、現代では、外向的なタイプが高い評価を受けやすいということを多くの人が知っています。したがって、本来は内向的なタイプであるはずの人が、仮面をかぶって外向的なタイプを装うことがよくあるようです。

しかし、内向的なタイプの人が無理をして外向的なタイプを装っても、すぐに疲れてしまいます。外界より内面に関心があるのですから、外界に関心を持とうと無理矢理外に飛び出していわゆる「リア充気分」を装っても、電池切れをしてしまうわけです。

性格に善悪はない

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このように、ユングは外向的なタイプ・内向的なタイプを初めて世界に紹介しました。しかし、彼はそこに上下の関係があるとは言っていませんでした。一見、社会で有利なように見える外向的なタイプにも欠点はありますし、内向的なタイプと言われる人でも、社会的に成功している人は少なくありません。

「自分は内向的なタイプだから…」などと、自らにネガティブなレッテルを貼ることは止めた方がいいかもしれません。なぜなら、その時点でレッテルは間違っているのですから。

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