小説・童話あらすじ

明治時代の小説家「長塚節」と農民文学の代表作『土』を解説!茨城弁で繰り広げられる農村のリアル

100年前の田舎の農村が、ありのままよみがえる

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今でこそ日本全国、生活水準は都会と地方で(最低賃金の差や慣習の違いはあるとはいえ)大差がありません。電車や車で難なく都市部に出ることができ、ショッピングモールへ行けば東京と同じものが手に入ります。しかし『土』で描かれるのは東京とはかけ離れた文化的格差、生活水準の世界です。『土』の時代からたったの100年程度ですが、日本の風景はすっかり変わりました。しかし『土』を読めば、明治のド田舎・茨城の土に根ざす貧しい農民の姿がすぐによみがえります。昔なつかしい、なんていう生っちょろい言葉では片付けられない農民の姿……ぜひ一度手にとって見てください。

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