漫画界の大河ドラマ?「ジョジョの奇妙な冒険」の壮大な世界をざっくり解説!
第6部『ストーンオーシャン』新世界へ
舞台は2011年。アメリカのフロリダ。主人公は空条承太郎の娘の「空条徐倫(くうじょう ジョリーン)」。ジョルノ以外のDIOの息子をはじめ、DIOの関係者との戦いとなっています。ジョースター家とDIOとの最終決戦といってもいい話ですね。
仕組まれ刑務所へ
空条徐倫は無実の罪で、フロリダの「州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)」に収監されています。承太郎から差し入れられたペンダント(ロケット)に入っていた「矢」のかけらで指を傷つけてスタンド能力が発動したのですよ。徐倫は子供の時に病気をしてもどこかへ(杜王町)行ってしまった承太郎を恨んでいました。後に承太郎の本当の気持ちを知りますよ。
徐倫に面会に来た承太郎は「徐倫に無実の罪をつけて刑務所に入れたのはDIOの残党だ」と告げ脱獄することをすすめます。その時に「ホワイトスネイク」というスタンドが現れ、承太郎の「スタンド」と「記憶」をDISCにして逃げていきました。仮死状態になった承太郎を救うためDISCを取り戻そうと刑務所に残る徐倫なのです。(そして病院はスピードワゴン財団の病院)ようするに、承太郎をおびきよせるエサとして徐倫は使われたということなんですね。
果てしなく続く戦い
徐倫は、刑務所内で人知れず潜んでいる少年「エンポリオ・アルニーニョ」などスタンド使いの仲間と共に、休む暇もなく襲ってくる刺客たちと死闘を続けます。DISCを取り返し、そして黒幕が「エンリコ・プッチ神父」ということをつきとめたのでした。なんとプッチ神父はDIOの親友だというのですよ。承太郎の記憶をとった目的は、DIOが研究していた「天国へ行く方法」を記憶から抜き取って実行するということだったのですね。
DIOの骨に囚人の魂をいれ「緑色の赤ん坊」が産まれ、それを吸収して新たな力を持ったプッチ神父は刑務所を出て行き、徐倫たちもそれを追うことになります。DIOのジョルノ以外の兄弟などの追撃を倒しながら、ケープ・カナベラルでの最終決戦となりますよ。
時間の暴走、新しい世界へ
復活した承太郎も参戦するも、時を加速する力の前に次々と仲間は倒れ、徐倫もエンポリオを守って命を落としてしまいます。無限に時を暴走させ宇宙は終焉を迎えてしまいますよ。そして特異点を経て再び2011年が訪れる寸前で、エンポリオを殺すために時を止めてしまいます。エンポリオは奇策でプッチ神父を倒すことができたのですね。
「天国に行く方法」は失敗に終わりますが、世界は別のものとなってしまいました。呆然と立ちすくむエンポリオの前に、徐倫そっくりな「アイリン」に声をかけられて自分の名前を言って涙します。そのまわりには死んでいった仲間にそっくりな人たちがいるというラストシーンでしたよ。
第7部『スティール・ボール・ラン』レースの裏にある陰謀
6部で世界が終わって一巡したパラレルワールドの世界の19世紀のアメリカ。主人公は「ジョニィ・ジョースター」と「ジャイロ・ツェペリ」。旧世界と直接の繋がりはないものの似た名前の登場人物が多く「ディエゴ・ブランドー」の「この時代のジョジョか」という謎なセリフも登場しますよ。
北アメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」
「ジョニー・ジョースター(本名ジョナサン・ジョースター)」は一流の天才騎手だったもののつまらない事で下半身不随となってしまいます。そこへ波紋使いの「ジャイロ・ツェペリ」と出会うことによって、乗馬での「北アメリカ大陸横断レース(スティールポールラン)」に出場することとなりました。そのレースの裏には、大統領「ファニー・ヴァレンタイン」の『聖人の遺体』を回収するという陰謀が隠されていたのですよ。
陰謀を知ったために大統領からの刺客に狙われるジョニーとジャイロは遺体と触れることによってスタンドが発動。大統領と手を組んだ「ディエゴ・ブランドー(通称・ディオ)」と戦うこととなるのですね。大統領は最後に聖人の遺体をすべて集め無敵となってジャイロを殺しますよ。そしてジョニーは大統領を倒し戦いは終ったかに見えたものの、最後に死んだはずのディエゴが立ちふさがったのですがディエゴは異世界の自分に殺されるという最期だったのです。