豆知識・雑学

漫画界の大河ドラマ?「ジョジョの奇妙な冒険」の壮大な世界をざっくり解説!

DIOとの最後の壮絶な戦い

突然「悪霊にとりつかれた」と、ジョゼフの孫の空条承太郎が留置場に閉じこもって出てこないということで、ジョゼフは占師の友人「モハメド・アヴドゥル」と一緒にやってきます。そしてその悪霊というのは「スタンド」だと告げるのですよ。スタンドによって復活したDIOですが、首から下がジョナサンなのでジョースター家の血筋にもスタンドの影響がでたのですね。

承太郎の母(ジョゼフの娘)の「空条ホリィ」は普通の人間だったために、スタンドに身体を蝕まれて生命の危機となってしまいます。母を助けるために「花京院典明」の情報を得てエジプトへと出発したのですよ。(ホリィの看護はスピードワゴン財団の医師団)

激しい戦いを続け(空路も船も陸路も妨害されながら)エジプトに入ることができました。敵も強力なものとなっていきます。ようやくDIOのいるカイロへと到着。仲間を失いながらも、花京院の犠牲によってDIOのスタンド能力が「時を止める」ものだとわかります。戦いの中で承太郎も時間を止める能力を会得していった承太郎によってDIOは倒され、100年にわたる戦いは終ったのですね。

第4部『ダイヤモンドは砕けない』人が消える街

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主人公は、ジョゼフの隠し子の東方仗助(ひがしかたじょうすけ)。ジョゼフはジョースター家の家系の「早死」だけでなく「1人の女性を愛する」まで破ってます。さすがというか。視点は仗助ではなく友人の「広瀬康一」で、どちらかというと康一の成長をたどっていっている話ですね。面白いのが、一度戦ったスタンド使いが仲間になったりしているところでしょうか。この4部が一番好きという人も多いですね。

スタンド使いはスタンド使いにひかれあう

空条承太郎が(年下の叔父の)仗助に会いに来ます。しかしそれだけが目的ではなく、この杜王町(もりおうちょう)に邪悪なスタンド使いがいるために、謎な事件が続いていることを調査にきたのもあったのですね。祖父が悪のスタンド使いに殺され、祖父の代わりに町を守ろうと決意する仗助が物語のはじまりです。

康一は杉本鈴美」という15年前に殺された幽霊と出会います。彼女を殺したのは「吉良吉影」という女性の手に執着を持つ殺人鬼。本人は目立つことを嫌い「ただ静かに暮らしたい」という願望をもっていますが、爪が伸びてくると殺人衝動にとらわれるという性格だったのですね。その家に人をスタンド使いにする「弓と矢」がありました。

追いつめられた吉良吉影は姿を変えて別人になりますが、入れ替わった男の息子川尻早人」が不審に思い調べはじめます。早人の活躍で仗助たちに追いつめられた吉良吉影は、なんと救急車にひかれて死んでしまったのですね。時間を戻そうとした吉良吉影は、杉本鈴美のいる生死の境界に入り込んでいて異世界に追放されて、鈴美は無事浄仏することができたのです。

第5部『黄金の風』ジョルノ・ジョバァーナには『夢』がある!

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舞台は2001年のイタリア。主人公は「ジョルノ・ジョバァーナ」という、なんとDIOの息子です(首から下はジョナサン)。つまり両方の遺伝子をもっているわけですね。4部に引き続き「弓と矢」の「矢」が問題となっていきますよ。作者の荒木飛呂彦氏は新しいものに挑戦という作品で、ジョジョ個人ではなくチームの物語となっていて、作風も今までのマッチョっぽくなく、スタイリッシュになっていますね。そこが若い子にはオシャレと取られているようですよ。

ギャングスターに僕はなる

主人公はギャングスターを目指しています。今まで正義のためにというスタンスとずいぶん違いますね。しかし空条承太郎に依頼されてジョルノを調べに来た広瀬康一は、ジョルノの中には間違いなくジョースター家の『黄金の精神』があると報告しますよ。

イタリアの裏世界を牛耳る「パッショーネ」とトラブルを起こしたジョルノは、組織のスタンド使い「ブローノ・ブチャラティ」から襲撃されますジョルノは「ボスを倒し、組織を乗っ取る」と宣言しますよ。ブチャラティも幼い子供にまで麻薬を売っている組織に不快感をもっていたために同意して、ジョルノを仲間にしたのですね。

幹部になったブチャラティは、ボスの隠し子の「トリッシュ・ウナ」を護衛する任務を得ます。そこに組織を裏切って、トリッシュを狙う暗殺チームが次々と襲ってきますよ。しかしボスの真意は「娘を守る」ではなく「自らの手で殺す」ということがわかり、ブチャラティはトリッシュをかばい(実はこの時点でブチャラティは死んでいる)ボスを裏切ることをチームに宣言して、賛同する者だけを連れて行くのですよ。ボスからの「裏切り者を殺せ」という指令から、以前にも増して強敵が襲撃してきます。その中でボスの正体を暴こうとしていくのですね。

ボスとの死闘

逃げているブチャラティとジョルノのところに、3部で空条承太郎と共にDIOと戦ったポルナレフから連絡が入ります。矢はスタンドをより進化させる力を持つというのですね。ポルナレフのいるローマのコロッセオに向います。正体を現したボス「ディアボロ」は先にポルナレフを襲撃しますが、争奪戦で仲間を失いながらもジョルノは矢を手に入れて自らのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」を「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」に進化させて、ディアボロを永遠に死の体験を繰り返す「“終わり”のない“終わり”」の世界へ送りますよ。そこでブチャラティは昇天していくのでした。最後はボスとなったジョルノの姿が描かれています。

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紫蘭