小説・童話あらすじ

【文学】「老人と海」はヘミングウェイの〈遺書〉?闘う作家のたどり着く場所とは。アメリカ文学の代表作を解説

老人は海と人生に勝利したのか、敗北したのか

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読むたびに、海や生命への慈愛とさえ呼べるやさしい心に感動の涙を禁じえない傑作。筆者も20回くらい読み返していますが、今回読んでまた泣きました。しかしこうしてヘミングウェイ自身の人生と「老人」を重ね合わせると、なんだか切なくなりますね……。「人間は敗北することはない」と言う老人ですが、筆者はこの作品を敗北の物語だと読んでいます。あなたはこの小説をどう読み解くでしょうか。

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