小説・童話あらすじ

ガストン・ルルーの放った傑作「オペラ座の怪人」その世界をわかりやすく解説

原作者ガストン・ルルーって何者?

「オペラ座の怪人」の原作はノンフィクション作品の様式をとっています。原作者ガストン・ルルーは「黄色い部屋の秘密(別題「黄色い部屋の謎」)」「黒衣婦人の香り」などの名作でフランスでは知らない人はいない大衆作家。「怪盗ルパン」シリーズ(3世じゃないほう、元ネタの方です!)の作者モーリス・ルブランと並ぶ大人気作家でした。

彼はもともと新聞記者。仕事へのエネルギーのすさまじさを語るエピソードもあります。刑務所に潜入するために、県知事の指令書をなんと偽造、人類学者と名乗って被告にアタックし独占インタビューをゲットするという、探究心にいたっては超一級の人物でした。

「オペラ座の怪人」は彼の新聞記者としてのキャリアをフルに活かした作品です。語り手は資料を探り、証言者を探し求め、そこから過去を再構築するという形で物語を紡ぎます。ある種の客観的視点で語られる悲哀と情熱の恋。読み終えたころには心のどこかで信じているのです――オペラ座の怪人は実在する、と。

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時代を国を超えて愛され続ける「オペラ座の怪人」

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古典・文学というと、思想が絡んで文体や構成も難しく、内面や世界の本質を……っていうめんどい作品というイメージ。しかしこの伝奇小説の古典「オペラ座の怪人」は何も考えずにハラハラドキドキわくわく、文句なしに超おもしろい!エンタテインメントはこうでなくっちゃ。パリのオペラ座に行く機会があったら、ぜひその前にこの「オペラ座の怪人」を読み、ミュージカルをチェックしてみてください。オペラ座のファントムはどこかにいるのです……読み終えたとき、鑑賞できたとき、あなたもそれを信じることになるでしょう。ほんとですよ。

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