その他の国の歴史ヨーロッパ

【北欧神話】ラグナロクってなんのこと?神話好きも衝撃を受けた、神々の黄昏

《ヴァン神族》魔法を使う。豊饒や文化の神
フレイ・豊穣の神・アース神族に人質にくる。超イケメンの人間にも人気者。妖精の王。
フレイア・愛と美と戦争の神・フレイと一緒に人質にきている。超美人なので巨人からよく狙われる。

ノルン・運命の女神・世界樹の根にある泉に住む3姉妹。長女ウルズ「過去」次女ヴェルザンディ「現在」三女スクルド「未来」を司っている。

《巨人族》知性があり温厚な巨人・残酷な巨人・怪物などがいる
霧の巨人・人間と大きさも変わらぬ大きさの美しい巨人・獣のような巨人・粗暴で残酷な巨人。
炎の巨人・灼熱の国であるムスペルヘイムに住む巨人。
ロキ・悪意の神・半神半巨人でオーディンと義兄弟。アスガルドに住んでいる。イタズラ好き。
〇巨大狼「フェンリル」・海に巻きつくウミヘビ「ヨルムンガンド」。この怪物たちはロキの子供。
〇八本足の馬「スレイプニル」・ロキの子供だがオーディンに仕えている。
ヘル・死者の国の女王・ロキの娘。

《小人族》
発明家で鍛治屋。トールのミョルニルやオーディンのグングニルや装飾品などを作っている。

《エルフ族》
神に似た美しい姿の種族と、醜い姿の黒いエルフと呼ばれる種族。

《人間族》
シグルス(ジークフリート)・竜を殺して不死身となるが、その時に手に入れた指輪の呪いで悲恋の末に死ぬ。

トールとロキ

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トールとロキは最終的には敵対するものの、喧嘩するほど仲が良いというような親友でした。単純なトールと賢いロキ。たいがいはロキのイタズラにトールが怒って追いかけるという漫画のような間柄ですね。この2人には有名な話がありますので、紹介していきましょう。

トールの奥さんの髪が!

トールの奥さんは「シヴ」という、とてもきれいな金髪の美人の奥さんがいました。あまりにも立派でトールが自慢するので、ある日ロキがシヴの髪の毛を全部切ってしまうというイタズラをします。怒ったトールはロキを追いかけますよ。怒るのは普通なのですが殺されそうな雰囲気のトールに捕まって、ロキは手下の装飾を作るなど鍛治を得意とする小人族に「今まで以上に美しい髪を作れ」と命令します。現在で考えるとエクステなのか養毛剤みたいなものですかね。小人族はふたつのグループに分かれて競争で開発しますよ。そしてひとつのチームが開発に成功します。それでロキは許してもらうことができたのですね。

悔しかったのは競争に負けたチーム。それ以上のものを作ろうと頑張りますよ。そしてできたのが「ミョルニル」という大槌ですね。その最強の武器をロキは最初は自分が使おうと思ったようですが、熱くて重たい武器は使いこなすことができないのでトールにあげることにしました。さすがのトールも最初は持つことができず、それを持つために手袋、持つために力の出るベルトを装着します。そしてトールは神々の中で一番の勇者となったのでした。

トールが花嫁姿に?

最強となったトールは「トールの奥さんのシヴと美人のフレイアを残して神々を殺す」と暴言をはいた巨人族の「フルングニル」を倒して以来(その時に頭にうけた砥石のかけらのせいで短気な乱暴者になったという)調子に乗って、遠征までして巨人を討伐してまわります。

困った巨人族の「スリュム」がトールをどうにかしようと、トールが寝ている間にミョルニルを盗んでしまいました。起きてビックリしたトールはロキにどうなったかと聞きます。神々は内心はロキを嫌っていましたが、困った時には智恵のあるロキ頼みをしているんですよ。調子良いですよね。で、名探偵ロキは「あのミョルニルを盗むことができるのは、巨人族のスリュムしかいないだろう」と推理をして犯人を確定します。それでふたりで勝負を挑むわけですが、ミョルニルがないトールと頭脳派のロキは負けてしまったんですよ。トールはミョルニルを返してくれるようにお願いします。

スリュムは「それならばフレイアと結婚させてくれ。そうしたらミョルニルは返してやる」と言いました。凄い人気ですねフレイア。そこでフレイアに頼みに行くと「なんであんたのために?」と断られてしまいますよ。まあ当たり前ですよね。そこでロキは「トールが花嫁に化けて行って、ミョルニルを取り返したらいい」と智恵を授けますよ。半分は見てみたいというのもあったかもしれませんね。しかたがないのでトールは花嫁姿になって行くことになったのです。

神なので顔は美しいですが、ムキムキの筋肉の身体。普通はばれそうなんですが、巨人族なんでかかえって気に入られます。さっそく宴会となりました。宴もたけなわになってきた頃、トールが色仕掛け(?)で「ミョルニルが見てみたい~」と言い、酔っ払ったスリュムは上機嫌でミョルニルを持ってこさせます。そこでトールがミョルニルを取り戻して、スリュムをやっつけたという話でした。このあたりロキは腹を抱えて笑っていたかもしれませんね。

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紫蘭