アメリカの歴史独立後

アメリカ超大国への道「第二次産業革命」をわかりやすく解説

電気の実用化と回転式印刷機

第二次産業革命に入る前、アメリカでは電気を使って新しい機械が制作され電信や電話などのちに残る通信手段を発明。そして第二次産業革命に入るとニコラ・テスラやトマス・エジソンなどが電気を使った色々な発明を行なって電気というものを定着させます。

また、この頃には蒸気で動く回転式印刷機が発明

され、これまでの労力が一気に削減。1870年代に紙に税金がかからなくなったこともあってか、大量の印刷物が発行できるようになったのです。

自動車の発明

第一次産業革命によって蒸気で動く鉄道や船が発明されましたが、1870年代に入るとフランスなどを中心に石炭や石油を使った新しい機関を作ろうと模索し始めます。そんな中、1780年代に入るとドイツ人のゴットリープ・ダイムラーが石油を使った内燃機関を開発。

19世紀末にはルドルフ・ディーゼルによってディーゼルエンジンが開発されるようになると自動車の開発が一気に進むようになり、アメリカの自動車王ヘンリー・フォードは1908年にフォードモデルT いわゆるT型フォードを発売開始。これは生産ラインによる効率的な製造工程などもあって安価で売れるようになりアメリカ国内で爆発的に普及。

今にも続く自動車文化の基礎を打ち立てたのです。

第二次産業革命による帝国主義

こうして国内の中心産業は軽工業から重工業に移り変わるようになりましたが、やはり重工業の産業を動かすためには石炭や石油などの大量の資源を手に入れないと始まりまりません。そこでアメリカやドイツ、そしてそれについでフランスやイギリスなどが植民地の支配を強めていきそこにて取れる資源を牛耳ろうとしたのです。

1880年代になるとこれまで暗黒大陸だと言われていたアフリカの支配が強まっていき、1884年からはアフリカを列強国で勝手に分割。いわゆるベルリン会議が行われエチオピアとリベリア以外の国は列強の植民地となったのです。

このように産業革命を達成した国ではこのように富が集中するようになりましたが、アフリカやアジアの植民地の人々は第二次世界大戦が終結するまで苦しめられることになるのでした。

第二次産業革命はアメリカの繁栄を約束した

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こうしてアメリカとドイツを中心に行われた第二次産業革命はアメリカの繁栄を約束する結果となり、のちに続く超大国アメリカの基礎を築きあげることになるのです。

第二次産業革命はまさしくアメリカを世界の主役に押し上げるきっかけだったのでした。

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