ヨーロッパの歴史

いくつ知ってる?世界の国々の国旗の由来・歴史・成り立ちについて

緑豊かな国土と白い雪と熱い情熱と:イタリア

三色旗のことをイタリア語で「トリコローレ」と呼びます。イタリアの国旗は、フランス国旗に由来するのだそうです。

イタリアの国旗の配色は、左から「緑・白・赤」。フランス国旗が起源であることから、緑が「自由」、白が「平等」、赤が「博愛」を表すと言われています。三色旗が使われるようになったのはナポレオン時代からと考えられているのだそうです。

以後、緑・白・赤の配色は基本的に変わりませんが、歴史の流れの中で、様々な絵柄・デザインのイタリア国旗が誕生しました。現在のデザインが制定されたのは、1948年からとなっています。

白、青、赤が織りなす「スラブ三原色」:ロシア

現在のロシア連邦の国旗は縦縞で、上から白、青、赤の並びとなっています。

このデザインはもともと、18世紀から20世紀初頭まで存在していたロシア帝国の国旗でした。ロシア帝国の国旗の由来については諸説ありますが、ロシア皇帝ピョートル大帝が若かりし頃にオランダで造船技術を学んだ折に影響を受けたのでは、との見方が強いです。

オランダの影響を受けている可能性は高いですが、この白、青、赤の3色は「汎スラヴ色」「スラブ三原色」などと呼ばれ、現在のチェコやスロバキア、スロベニアなど様々な国の国旗に使われています。

ソビエト連邦時代は赤地に黄色いワンポイント模様の国旗が使われていましたが、1991年に復活。復活当時は青色がやや薄めの色合いでしたが、1993年に現在のような濃い青色に変わっています。

勤勉・情熱・名誉を表す黒・赤・金:ドイツ

ドイツの国旗は縦縞で、上が黒、真ん中が赤、下が金(黄色)という配色。同じ三色旗でも、フランスやイタリアよりカチッとした重厚な雰囲気があります。

ドイツ国旗の由来には諸説あり、はっきりとしたことはわかっていないのだそうです。この三色は、ナポレオン戦争のときの義勇軍の軍服の色であるという説もあれば、神聖ローマ帝国の鷲の紋章の色に由来するという説も。1848年にドイツ連邦旗としてこの配色を持つ三色旗が採用されましたが、プロイセン王国やヴァイマル共和国、ナチス政権など様々な政治組織が誕生し、国旗も大きく変わっていきました。

再びこの三色旗が採用されたのは1949年のこと。東西ドイツに分裂した後も、双方同じ国旗を使用していました(東ドイツは1959年から国章の入った旗を使用)。1990年にドイツ再統一された後もずっと、この配色の国旗が使われ続けています。

親近感!日の丸に似た国旗でお馴染みの国々

image by iStockphoto

無地の四角い布地の上に大きな円……。日本の国旗・日の丸と似た国旗があることをご存知ですか?日の丸を模したわけではないそうですが、中央に大きな円が描かれた国旗を見ると、何となく「親近感を覚える」という人も多いはず。無地の中央に円という国旗にどんな由来があるのか調べてみました。

緑豊かな国土に赤い太陽:バングラディッシュ

濃い緑色の無地の上に、中央からほんの少し左寄りに赤い円が描かれた国旗。インドとミャンマーの間にあるインド洋沿いの国、バングラデシュ人民共和国の国旗です。

バングラディシュは18世紀頃から、イギリスの東インド会社によって植民地化され、長きにわたりイギリスの支配を受けてきました。1947年にイギリスから独立した後はパキスタンに加わりますが、1971年にパキスタンからも独立。翌年、現在の緑地に赤円の国旗が制定されます。

国旗の緑は豊かな大地を、赤は昇りゆく太陽と、独立戦争で命を落とした者たちの血を表しているのだそうです。

青い海に輝く満月:パラオ

南国の海をほうふつとさせる、目の覚めるような明るい青地の上に、中央よりやや左よりに描かれた鮮やかな黄色い円。太平洋に浮かぶミクロネシア地域の島々から成る国・パラオ共和国の国旗です。

黄色い円は太陽ではなく、月を表しています。

パラオの島々には先史時代から人の暮らしがありました。大航海時代を経てスペインやドイツなどヨーロッパの国々の支配を受け、20世紀初頭には日本軍の統治下にはいります。第二次世界大戦後はアメリカの統治下に入りますが、1970年代に入ると徐々に独立への意識が高まっていきました。

1981年には自治政府としてパラオ共和国が発足。ブルーに黄色い円の国旗はことのきに、コンテストで選ばれたデザインが採用され誕生しました。

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