♯9血管の総延長距離ってどれくらい?
今度は人体の器官の長さを、総延長距離で表してみました。まさに驚きの連続です。
動脈、毛細血管含めた血管の総延長距離は、約10万キロ。地球2周半の長さです。
神経細胞(ニューロン)が集まっている神経線維の総延長距離は、約16万キロ。なんと血管よりも長く、地球4周の長さです。
腸の長さは、大腸と小腸合わせて約8メートル。ビルの3階くらいの高さに相当します。
♯10ジェットコースターのフワッと感はなぜ起こる?
フリーフォール系のアトラクションに乗った時に、思わず体がフワッと浮くような感覚に襲われることって多いですよね?実はこれ、落下の際に内臓が宙に浮いているからなんです。人間の臓器って別に固定されているわけでもなんでもなくて、横隔膜に密着している程度なのですね。だから内臓が浮くと気持ち悪い感覚も出てくるというわけ。
では、フワッと感を軽減させるためにはどうすればいいのでしょう?物は試しですが、まず落下の際に腹筋になるべく力を入れること。そうすることで腹圧が高まり内臓が固定されます。さらに爪先を立てることで腹筋に力が入りやすくなるのです。
また、なるべく上を向かずに下を向くようにしてください。上を向くと腹筋に力が入らないことがよくわかるはず。逆に顔が下を向くとお腹に力を入れやすいのです。
身体の雑学あれこれ【生理現象について】
身体の雑学あれこれ。最期は人間の【生理現象について】です。睡眠やくしゃみ、排せつなどが含まれますが、いくつかご紹介していきますね。
♯11おならの噴出スピードはどのくらい?
人間の生理現象の一つとして、やはりオナラは避けては通れないところですね。オナラに関してもたくさんの雑学が存在しています。
一般的に、オナラのガスの噴出速度は時速330キロくらいあるといわれており、新幹線のぞみの最高速度が285キロですから、それよりも速いということに。そして人前だからと、オナラを我慢することもよくありません。我慢したオナラは再び腸内に吸収され、尿や血液に溶け込んでしまうからです。最悪、逆流して口から排出されてしまうこともあるそうなので気を付けて。
ちなみに咳の噴出速度は時速200キロ。くしゃみにいたっては時速320キロで5メートル先まで飛沫が飛ぶらしいですから、風邪をひいた時にはマスクするのがエチケットですよね。
♯12車酔いと三半規管
車やバスでの車酔いや、船に乗った時に起こる船酔いってけっこう辛いもの。実は、耳の奥にある【三半規管】の異常が原因なのです。三半規管は読んで字のごとく、3つの半規管(チューブ状の管)から成っていて、半規管はそれぞれが90°の角度で傾き、繋がっています。
三半規管の中は常にリンパ液で満たされており、このリンパ液が3つの半規管の中を流れることによって神経細胞が刺激され、自律神経に伝わって「あ、今傾いてるな」とか「体が回転してるな」というふうに感じるのです。
車酔いや船酔いの場合は、まず自律神経が支配している胃や瞳孔に影響をあたえるため、めまいや胃の不快感が起こってしまうのですね。酔わないようにするには、以下のことを試してみて下さいね。
なるべく空腹で乗らない。乗る前に暴飲暴食をしない。
車は助手席に乗ること。
船に乗る時は、なるべく船体の中央辺りで座る。
列車は進行方向を向いて着席する。
ブランコに乗ったり、後ろ向きになって歩くなど、車酔いに強い鍛錬の仕方もあります。
人間の身体っておもしろい!
人間の身体の雑学を色々とご紹介させて頂きましたが、実はまだまだ知られていないことがたくさんあると思います。これから医学はもっともっと進歩していくでしょうし、そのたびにまた新しい発見があるのかも知れませんよね。また機会があったら【人間の身体の不思議】の雑学知識をご紹介できたらなということで。