室町時代戦国時代日本の歴史

戦国時代はどんな時代?ターニングポイントはいつ?キーワードは「信長登場」

【信長の革新性・その3】鉄砲

信長の革新性が武器として表れたもの…それが鉄砲(火縄銃)です。信長はこの新兵器を最大限に活用し、長篠の戦いで宿敵・武田勝頼の軍団を殲滅することに成功しました(もっとも、よく言われる「三段打ち※1」は後世の作り話ではないかと言われています)。

よく誤解されますが、この時代、信長だけが鉄砲を使用していたわけではありません。武田氏にしても上杉氏にしても、鉄砲は既に使用していました。しかし、このように大量に使用したのは、やはり信長が初。この鉄砲の大量使用という戦術は、その後の戦いでも参考にされ、戦いの常套手段になっていきました。まさに歴史を動かした武器、それが鉄砲です。

 

※1 三段打ち…長篠の戦いで織田・徳川連合軍の鉄砲隊が行ったと言われる射撃。火縄銃は発射準備に時間がかかるため、信長は鉄砲隊の列を3列に分け、前列が射撃を行っている間に後列に発射準備をさせることで連射を可能にしたと言われている。

信長は戦国の世を変えたが…

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このように、織田信長の登場によって、戦国時代は次の時代へと舵を切ることになります。ただご存じの通り、信長は本能寺の変で明智光秀に討たれました。彼の革新はある意味「中途半端」なもので終わってしまったとも言えます。

信長がもし生きていたら今の日本も、全く別の国になっていたことは間違いないでしょう。歴史に「if」は禁物ですが、やはり考えたくなってしまいますね。

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