18世紀に起きた芸術運動「新古典主義」とは?建築は古代ローマやギリシャに学べ!
代表的な新古典主義建築(3)イングランド銀行
18世紀、新古典主義はフランスからヨーロッパ各地に拡大していきました。
その影響を受けた建造物は、パリだけでなく、イギリスやドイツにもたくさん残っています。イギリス、ロンドンの街中に鎮座するイングランド銀行の建物もそのひとつです。
イングランド銀行は17世紀末に設立された歴史ある銀行。18世紀中ごろ、現在のロンドン金融街に、イギリスの新古典主義を代表する建築家・ジョン・ソーン卿によって設計された建造物が誕生します。
ロンドン金融街の中心地にそびえ立つ白亜の巨大建造物。10本の石柱が屋根を支え、その姿は金融街に鎮座する神殿のよう。ただ、残念ながら20世紀に入ってから改築されており、ジョン・ソーンによる設計は正面のファザード部分に残るだけとなっています。
それでも、正面から見る外観は迫力満点。ロンドンの建築の歴史を感じることができる貴重なスポットです。
研ぎ澄まされた美しさが心を打つ・奥深き「新古典主義」の世界
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温故知新、とでもいうのでしょうか。日本でも、世の中がギスギスすると「縄文時代」や「弥生時代」に注目が集まることがあるらしいので、フランスの人々も、自分たちの未来に古代の美学を重ね合わせて希望に変えていたのかも、と、ふとそんなことを感じました。パンテオンや凱旋門は、何様式か知らずに見に行っても大迫力で度肝を抜かれます。歴史に思いを馳せるということは、よりよい未来を夢見る、ということなのかもしれません。
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