室町時代戦国時代日本の歴史

お城ファンの筆者オススメ「小谷城」戦国山城のエッセンスが詰まったお城を徹底解説

小谷城で戦国の歴史を感じてみよう!

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小谷城は滋賀県米原市に位置し、駅からはちょっと遠いものの、幹線道路も近くてシャトルバスも運行されています。もちろん駐車場も広いので、比較的アクセスは良いといえるでしょう。それでは小谷城の見どころをご紹介していきますね。

小谷城までのアクセス

徒歩の場合

JR河毛駅から徒歩30分。レンタサイクルも借りることができるので、その場合は10~15分ほど。

公共交通機関の場合

河毛駅~小谷城戦国歴史資料館までを結ぶ【こはくちょうバス】が廃止されたため、バスでのアクセスは不可です。

車の場合

北陸自動車道【小谷城スマートIC】で降り、小谷城戦国歴史資料館まで目指してください。

麓~小谷城までのアクセス

戦国ガイドステーション(小谷城跡麓)~小谷城跡までシャトルバスが運行。1日7便。

眺望が素晴らしい【桜馬場】

小谷城縄張り図はこちら

城跡までのシャトルバスを降りた場所が、ちょうと番所跡の近くになります。麓から登ればかなりキツイですが、シャトルバスがあれば楽チン。ぜひ利用してみて下さいね。

番所から御茶屋を過ぎると、御馬屋という曲輪に出ます。ここで馬を飼っていたという言い伝えもありますが、山が高すぎておそらく伝説でしょう。城の水の手がある場所で、現在でも水が湧いていますよ。

次いで桜馬場という広い曲輪に出ますね。曲輪が段々になっていて、いかにも山城らしい雰囲気ですが、ここからの眺望は素晴らしいの一言!そこからは信長が本陣を置いた虎御前山や、遠く琵琶湖に浮かぶ竹生島まで遠望できます。

山頂なのに広さにビックリ!【大広間】

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別名「千畳敷」ともいわれ、城内で最も広い曲輪ですね。長さ85メートル、幅35メートルの広さです。ここの石垣はよく残っていて、いかにも荒々しい石の積み方が戦国時代っぽいですね。

戦いの際には、女子供たちがこの曲輪へ避難してきたようで、浅井三姉妹のお江は、この曲輪で生まれています。

かつては天守閣もあった?【本丸】

浅井長政が落城寸前までいた曲輪です。ここも堅固な石垣に囲われ、背後には敵を寄せ付けないような大堀切が掘ってあります。

言い伝えでは、小谷城の天守閣はここにあり、のちに彦根城西の丸の三重櫓として移築されたとされていますね。

かつての主君を迎えた場所【京極丸】

浅井長政の祖父亮政が政治の実権を握った際に、主君の京極高清を住まわせた曲輪だとされています。

ここには石垣がなく土塁しかありませんが、小谷城の戦いの際には、羽柴秀吉が真っ先にこの曲輪を急襲し、長政の籠る本丸と、父久政が籠る小丸を遮断したそうです。

逃げ場を失った久政は、小丸で自刃したとのこと。

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明石則実