日本の歴史飛鳥時代

厳島神社の歴史とは!創建はいつ?どこにあるの?なぜ有名になった?

鮮やかな朱色と海と空のコントラスト!「廻廊」

厳島神社を象徴する光景といえば、大鳥居ともうひとつ、海に浮かぶ朱色の廻廊を思い浮かべる人も多いでしょう。

廻廊とは、主に寺院や宮殿などの建物の周囲を取り巻くように作られた廊下のことです。

廻廊は主に2つ。入口から拝殿へと続く東廻廊と、拝殿から能舞台方向へ進む西廻廊です。回廊の幅はおよそ4m。長さは東廻廊・西廻廊合わせて275mもあるのだそうです。それぞれ本殿を挟んで左右に伸びており、廻廊をゆっくりと歩くことで、どこを通っても海の美しさと本殿の勇壮さを眺めることができる構造になっています。なんとも心憎い演出です。

東廻廊、西廻廊どちらも直線部分が長くとってあり、一直線にまっすぐ伸びる廊下は訪れる人の心をときめかせます。

廻廊の床板には釘は使われていないのだそうです。さらに、板と板の間はほんの少し隙間が空いています。どちらも、海の上に建つ建造物ならではの工夫。釘は錆びて腐食の原因になりますので使用を避け、隙間をあけて床板を敷くことで海風や波の影響を分散し減少させているのだそうです。

また、廻廊の床板は、現在、2重になっています。本来の床板の上に、靴のまま土足で歩くことができるよう、別の板をかぶせてあるのです。昔は靴を脱いでから廻廊を渡っていたそうですが、靴のまま本殿まで行くことができるようにするため、このような構造になっています。

廻廊を歩くときは床板の隙間に注意。ピンヒールでは歩きにくいです。本来、土足で歩くべき場所ではないということを念頭において、歩きやすい靴でお出かけになってください。

いつも賑やか!観光客に大人気の参道で食べ歩き

神社参拝のときの楽しみといえば、参道の出店。厳島神社の参道にもたくさんの店が軒を連ね、宮島名物がずらりと並んで観光客の目を楽しませています。厳島神社に参拝したら、お土産選びに繰り出しましょう。

厳島神社の参道はアーケード式になっていて、雨の日は頭上に屋根が。雨の心配をせず買い物を楽しむことができます。

参道の長さは300mほどで、70店ほどのお店がずらり。広島名物もみじ饅頭や焼き牡蠣をはじめ、様々な土産物を売る店が並びます。

買い物を楽しみながら歩いていると、商店街の中ほどに突如、巨大なしゃもじが!宮島観光のシンボル「宮島の大杓子(おおしゃくし)」です。長さ7.5m、重さ2.5トンという巨大さ。杓子をはじめとする木工細工も、宮島の伝統的な工芸品のひとつ。巨大杓子に驚いた後で、近くのお店でしゃもじをお土産に、という方も少なくないようです。

自然の宝庫!標高535mの弥山で登山・散策

時間があるなら、厳島神社を囲む宮島の自然の雄大さを体感しに、弥山の山頂を目指すのもおすすめです。

弥山とは、厳島神社の背後にそびえる標高500m余りの山。険しい岩山ですが美しい景観を持ち、秋は紅葉の名所として観光客にも人気です。

ただし、厳島神社参拝のついでに……というほど甘い山ではありません。かなり険しい山道を登る必要があるので、半日~1日がかりのトレッキングのつもりで挑んだほうが楽しめます。

少し山道を登ったところにロープーウェイの乗り場もあるので、体力に自信のない人でも、山頂を目指すことは可能です。

弥山は知る人ぞ知る「奇岩スポット」。不思議な形をした巨石がそこかしこに顔を出しています。古くから山岳信仰の対象にもなっていた山なのだそうで、自然が作り出した景観を見ながら、古の人々は神に祈りをささげていたのでしょう。

山頂の展望台からの眺めは格別です。不思議な形の岩越しに見る海は美しく、遠くまで見通すことができます。展望台から海を眺めれば平清盛になった気分。苦労して登っただけのことはあります。360度パノラマをぜひご体感ください。

一度は行ってみたい!また行きたい!美しき世界遺産・厳島神社の歴史

image by PIXTA / 47273158

干潮のときに歩いて鳥居を見に行くのもよいですが、海から見る厳島神社はやはり格別。海に浮かぶ社殿の姿は唯一無二の美しさです。柱が海の中にあるため、建物は傷みやすく維持が大変と聞いたことがあります。長い間、多くの人々の手によって守られ続けてきた厳島神社。この後1000年先まで受け継いでいくためにも、歴史を知ることは大切なことだと深く感じました。

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