覚えておいて損はない!身近な動物たちのおもしろ雑学8選
07)カタツムリとナメクジは別物
子供たちから「カタツムリの殻を取ったらナメクジになるの?」と聞かれたことはありませんか?そもそも最近では、カタツムリもナメクジも見かける機会が少なくなっているかもしれませんが、それでもこの二者がが同一か別物か、興味を持つ子供たちも多いのではないでしょうか。
カタツムリとナメクジ、生物学的には大変よく似ています。でも、別の生物です。
カタツムリ(蝸牛)とは陸上の巻貝の総称で、生物学上の分類名ではありません。一口にカタツムリといっても、いくつかの分類にまたがって様々な種類が存在するのです。分類上の呼び方では「○○マイマイ科」と呼ばれるものが多く、日本国内だけでも700種類ほどいるといわれています。
一方、ナメクジも陸に生息する巻貝の仲間。殻が退化してなくなったものを総称してナメクジと呼びます。カタツムリほど種類はありませんが、日本国内では10種類ほど見ることができるようです。
つまり、太古の昔では、もしかしたらカタツムリとナメクジは同類だったかもしれませんが、それぞれ別々の進化をたどり、現在では別の生物として分類されています。
殻を取ったらカタツムリはおそらく死んでしまうでしょう。ヤドカリのように殻の中に入っているのではなく、殻は体にくっついています。生まれたときから殻をかぶっており、殻とともに成長しているのです。ですので、殻に傷がついても、しばらくすればその傷は治っています。
08)シロナガスクジラの心臓の大きさはおよそ120㎝四方
地球上最大の動物といえば?シロナガスクジラです。体長はだいたい24m前後、大きなものは30mにもなります。北太平洋、北大西洋など大海をまたにかけて広く分布し、オキアミなど小さな魚や甲殻類が主食。あまりにも大きく行動範囲も広いため、その生態はいまだ多くの謎に包まれています。
2017年、カナダの博物館にシロナガスクジラの心臓の標本が公開され、大変話題になりました。博物館チームが、2014年にカナダ東部のニューファンドランド島に打ち上げられたシロナガスクジラの死骸から心臓を取り出し、標本を作成したのです。
その心臓の大きさたるやまさに規格外!およそ120㎝四方、重さは180㎏にもなります。大海を泳ぐ巨大生物を身近に見ることは難しいですが、心臓標本を見て全貌を想像することは可能です。数が激減していると危惧されるシロナガスクジラ。こうして少しずつひとつずつ体の仕組みや生態を知ることが、クジラたちのためになればと願わずにはいられません。
不思議がたくさん!愉快な動物たちのおもしろ雑学
動物園や水族館などでよく知られている動物たちにも、まだまだ知らない一面がたくさんありそうです。動物たちの保護も害虫の駆除も、まずはその生物についてよく知ることから始める必要があります。思わずくすっと笑っちゃうことも、考えさせられることもたくさん。動物の世界は実に奥が深いです。